さらしなにっき

曖昧さ回避 この項目では、栗本薫のSF短編集について説明しています。平安時代の日本文学については「更級日記」をご覧ください。
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さらしなにっき』(さらしなにっき)は、栗本薫SF短編集。また、その表題作である短編小説。

概要

S-Fマガジン」誌に掲載されたものを中心とするSF作品8編による短編集。1994年8月に早川書房よりハヤカワ文庫として発行された。シリアスなものからコメディまで、幅広い作風の作品が収められている。

それぞれの収録作品の末尾には、作者自身による作品解説が添えられており、影響を受けた作家・作品など、それぞれの作品の成り立ちなどについて知ることができる。

収録作品のうち、「さらしなにっき」、「走馬灯」、「パソコン日記」の3編は高い評価を受け、それぞれ早川書房編集部編のアンソロジー『S-Fマガジン・セレクション1983』、『S-Fマガジン・セレクション1988』、『S-Fマガジン・セレクション1990』に収録された。

  • ハヤカワ文庫版:1994年8月31日発行 / ISBN 4-15-030407-6

収録作品

  1. さらしなにっき
    初出:『S-Fマガジン』1983年6月号
  2. 忘れないで―Forget Me Not
    初出:『小説新潮』1982年6月号
  3. 峠の茶屋
    初出:『S-Fマガジン』1983年9月号
  4. ウラシマの帰還
    初出:『S-Fマガジン』1983年7月号
  5. 走馬灯
    初出:『S-Fマガジン』1988年2月号
  6. 最後の夏
    初出:『小説すばる』1989年7月号
  7. パソコン日記
    初出:『S-Fマガジン』1990年10月号
  8. 隣の宇宙人
    初出:『S-Fマガジン』1992年2月号

ミュージカル『隣の宇宙人』

作者自身の脚本・演出により、収録作品「隣の宇宙人」を原作とするミュージカルが製作され、1999年4月17日~22日にかけて、東京・シアターVアカサカにて上演された。

  • 演出・音楽:中島梓
  • キャスト
    • 権田原昭一:佐藤昇
    • 権田原ウメ子:くじら
    • 権田原姫子:花木佐千子
    • 権田原玉子:葛城七穂
    • 権田原賢一:原田優一
    • マイアサウラ・ヘロム:石原慎一
    • マイアサウラ・ハムカ:榛名珠利
    • マイアサウラ・ポポコ:矢部貴将
    • カワマタ星人ナマーコ:中山浩
    • ウルドラマンエース:水木竜司
    • クラクラ星人:梅林美人