アサシン クリード シャドウズ

アサシン クリード シャドウズ
Assassin's Creed SHADOWS
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox One
Xbox Series X/S
Windows
開発元 ユービーアイソフト ケベック
発売日 世界の旗 PS4Xbox OneXbox Series X/SWindows
2024年11月15日
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アサシン クリード シャドウズ』(: Assassin's Creed SHADOWS)は、ユービーアイソフトより2024年11月15日に発売予定のアクションRPGである[1]アサシン クリードシリーズのメインシリーズ14作目の作品で、2023年に発売されたアサシン クリード ミラージュの次の作品となる。

概要

織田信長が岐阜城から安土城に移り天下統一まであと一歩の所まで迫っていた16世紀安土桃山時代の日本、1579年から1584年を舞台とする[2]

父を喪った忍の藤林奈緒江と、信長に仕えたとされる黒人の弥助の二人からなるダブル主人公制であり[3]、弥助のような実在した人物が主人公になるのはシリーズ初となる[3]

なお、本作には歴史探索が行えるディスカバリーモードの実装は予定されていない[4]

登場人物

藤林奈緒江(ふじばやし なおえ)
声 - 島袋美由利
主人公の一人。女性。伊賀者の忍のアサシン[1]。父は第一次天正伊賀の乱で戦死した藤林長門守
弥助(やすけ)
声 - 帆世雄一
主人公の一人。男性。侍の修業を終えたアフリカの元奴隷[1][3]

開発・販売

さかのぼること2010年、「シリーズ生みの親」パトリス・デジーレは、日本を舞台にする予定は無いと述べていた[5]。というのも、「忍者のアサシンクリード」を期待する声は大きいが、知り合いの日本人に「やめたほうがいい」「日本人は外国人に理解できない世界観を持っている」と言われたためとされる[5]。なお、デジーレはその後ユービーアイを退社しており[5]、本作に関与していない。

2022年9月、ユービーアイは、日本が舞台の新作「コードネーム Red」(仮称)が開発中であることを発表した[6]2024年5月、「コードネーム Red」の正式タイトルが「シャドウズ」に決定したことを発表し、トレーラーなどを順次公開した[7]。  

開発スタジオはユービーアイソフト ケベック(英語版)(シリーズ過去作では『自由の叫び(英語版)』『シンジケート』『オデッセイ』と同じ)がメインを務める[8]

反響

発売前の批判

弥助騒動

日本を舞台にした作品でありながら、主人公のひとりに黒人男性を起用したことで一部から批判が起き、さらにその批判に対しても人種差別的であるとの声が上がった[9][10]

実業家のイーロン・マスクもこの件に反応し、SNSのXに「Diversity, Equity & Inclusion(多様性、公平性、包括性)」を意味する「DEI」という略語を用いて[11]、「DEI kills art(DEIは芸術を殺す)」とポストした[12]。このマスクのポストは、作品のエグゼクティブ・プロデューサーであるマーク・アレクシス・コーテ (Marc-Alexis Côté) から「he's just feeding hatred(憎しみを煽っているだけだ)」と非難されている[12]

UBIのシャルル・ベノアは、5月16日に公開されたインタビュー記事において『アサシン クリード』シリーズのことを「歴史描写と緻密な世界再現で知られている」と語っていたが[13]、6月11日に公開された記事では記者から問われた設定上の疑問点に対して「あくまでゲームは歴史事実を絡めたフィクション」と返答をしている[3]。また、公開したトレーラー映像への反響は「ネガティブな意見が多かったですが、肯定的な意見も少なくなかった」と述べ[3]、その映像に対して指摘のあった文化的描写の瑕疵は、本編においては修正されるとした[4]。UBIのブルック・デーヴィーズも、6月14日公開の記事で「今作は歴史フィクション」とした上で「歴史の空白を私たちの描きたかったストーリーで埋めた」と語り、ベノアの発言と足並みをそろえている[14]

著作物の無断使用

公開されたコンセプトアートに、2018年に結成されたボランティア団体「関ヶ原古戦場おもてなし連合・関ヶ原鉄砲隊」の旗の画像が含まれており[15][16]、このアートは「コレクターズエディション」として発売される商品に付属するアートブックにも使用される予定となっていた[17]。団体の関係者からの問い合わせを受けたUBIは問題のアートを公式サイトから削除し[15]、団体に謝罪したことを報告した上で、当該のアートはアートブックへの収録を除き、以降は新たな使用や配布を行わないとした[16]

脚注

  1. ^ a b c “『アサシン クリード シャドウズ』(PC、PS5、Xbox X|S ほか) | Ubisoft (JP)”. www.ubisoft.com. 2024年7月12日閲覧。
  2. ^ “『アサシン クリード シャドウズ』混乱の安土桃山時代を生きる侍・弥助と忍・奈緒江のダブル主人公、リアルに再現された日本に迫る国内独占インタビューを公開! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2024年7月12日閲覧。
  3. ^ a b c d e 奥谷海人. “「アサシン クリード シャドウズ」ライブデモを公開。侍の弥助と忍の奈緒江,主人公2人のまったく異なるゲームプレイをチェックしてきた”. 4Gamer.net. 2024年7月12日閲覧。
  4. ^ a b “弥助はなぜ主人公の1人になったのか。改めて「アサクリ シャドウズ」ディレクターに直接聞いた 奈緒江と弥助、この2人だから意味がある”. GAME Watch (2024年6月11日). 2024年7月12日閲覧。
  5. ^ a b c 奥谷海人 (2010年). “日本の忍者も登場か。早くも流れる「Assassin’s Creed 3」のさまざまな噂”. 4Gamer.net. 2024年8月14日閲覧。
  6. ^ 御月亜希. “「アサシン クリード」の舞台はついに日本に!? 忍として生きる“コードネーム(Red)”など,開発中のタイトルをショーケースでチラ見せ”. 4Gamer.net. 2024年8月14日閲覧。
  7. ^ “『アサシン クリード シャドウズ』日本が舞台のシリーズ最新作が2024年11月15日発売決定! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2024年8月14日閲覧。
  8. ^ Henderson, Tom (2024年5月15日). “Assassin's Creed Shadows has 15 Developer Support Studios” (英語). Insider Gaming. 2024年7月12日閲覧。
  9. ^ Lee, Chantelle (2024年5月16日). “Assassin's Creed Shadow Sparks Controversy Over Black Samurai” (英語). TIME. 2024年7月11日閲覧。
  10. ^ “「日本舞台の人気ゲーム」新作が海外で炎上のなぜ”. 東洋経済オンライン (2024年5月30日). 2024年7月11日閲覧。
  11. ^ “「DEI(Diversity, Equity & Inclusion)」とは?- Diversity, Equity & Inclusion - サステナビリティ”. パナソニック ホールディングス. 2024年6月26日閲覧。
  12. ^ a b Fraser Brown「Assassin's Creed Shadows executive producer says Elon Musk is just 'feeding hatred' with his reaction to the game's Black protagonist」『PC Gamer』2024年6月14日。2024年6月26日閲覧。
  13. ^ “『アサシン クリード シャドウズ』は、2 つの異なる体験をどのように融合させたのか”. Xbox Wire. 2024年6月19日閲覧。
  14. ^ “『アサシン クリード シャドウズ』シナリオ担当にインタビュー!弥助を主人公にした理由や史実とフィクションのバランスなど”. IGN. 2024年6月19日閲覧。
  15. ^ a b 重田雄一 (2024年7月9日). “『アサシン クリード シャドウズ』のコンセプトアートにおける旗の無断使用をユービーアイソフトが謝罪”. IGN Japan. 2024年7月12日閲覧。
  16. ^ a b “日本が舞台の人気ゲームが“炎上” 「アサシンクリード」制作会社が謝罪 他団体の著作物を無断使用”. スポーツニッポン (2024年7月9日). 2024年7月9日閲覧。
  17. ^ “『アサシン クリード シャドウズ』コレクターズエディション”. www.ubisoft.com. 2024年7月7日閲覧。

外部リンク

  • 『アサシン クリード シャドウズ』 | Ubisoft (JP)
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