ウィリアム・グラッドストン (第7代準男爵)

第7代準男爵、サー・アースキン・ウィリアム・グラッドストン: Sir Erskine William Gladstone, 7th Baronet, KG, JP, DL1925年10月29日 -2018年3月29日[1])は、イギリスパブリックスクール教師、スカウト運動指導者。

19世紀イギリス首相ウィリアム・グラッドストンの曾孫にあたる。彼自身も曽祖父を意識し、ミドルネームのウィリアムを名前として主に使用している[2]

経歴

1925年10月29日、後に第6代准男爵となるサー・チャールズ・グラッドストン(英語版)とその妻イスラ(旧姓クラム)の長男として生まれる[3]

イートン校を経てオックスフォード大学クライスト・チャーチへ進学[2]。イートン校在学中の1943年から1946年にかけて王立海軍に予備役の少尉として入隊していた[2]

1949年から1950年にかけてシュルーズベリー校の副校長(Assistant Master)、ついで1951年から1961年にかけてイートン校の副校長を務めた後、1961年から1969年にかけてランシング校(英語版)の校長を務める[2]

1968年4月に父の死により第7代準男爵位を継承した[2]1970年から1974年にかけてはフリントシャーのカウンティ参事会員(County Alderman)を務めた[2]1972年から1982年にかけてはイギリス・スカウト連盟総長(英語版)を務めた[2]

また1974年から1984年にかけてクルーイド(英語版)副統監(DL)、1982年にはフリントシャー治安判事(JP)、1985年から2000年にかけてはクルーイド知事(英語版)を務めている[2]

1999年に女王エリザベス2世よりガーター騎士団ナイト(KG)に叙せられた[4]

栄典

準男爵位

1968年4月28日の父チャールズ・グラッドストン(英語版)の死去により以下の準男爵位を継承した[2]

勲章

家族

1962年に陸軍将校の娘バーバラ・ジェシカ・ハーディ・ビートンと結婚し、彼女との間に以下の3子を儲けた。

  • 第1子(長男)第8代準男爵サー・チャールズ・アンガス・グラッドストン(英語版)(1964-)
  • 第2子(長女)ヴィクトリア・フランセス・グラッドストン(1967-)
  • 第3子(次男)ロバート・ニコラス・グラッドストン(1968-)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ “GLADSTONE” (英語). Telegraph Announcements. (2018年4月1日). http://announcements.telegraph.co.uk/deaths/223107/gladstone 2018年4月3日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g h i Lundy, Darryl. “Sir Erskine William Gladstone of Fasque and Balfour, 7th Bt.” (英語). thepeerage.com. 2014年10月22日閲覧。
  3. ^ Lundy, Darryl. “Charles Andrew Gladstone of Fasque and Balfour” (英語). thepeerage.com. 2014年10月23日閲覧。
  4. ^ a b イギリス王室. “Members of the Order of the Garter” (英語). The official website of the British Monarchy. 2014年10月23日閲覧。
イギリスの準男爵
先代
チャールズ・グラッドストン(英語版)
(ファスクの)第7代準男爵
1968年 - 2018年
次代
チャールズ・グラッドストン(英語版)
非営利団体
先代
マクリーン男爵(英語版)
イギリス・スカウト連盟総長(英語版)
1972年1982年
次代
マイケル・J・H・ウォルシュ(英語版)
名誉職
先代
ジェイムズ・エヴァンズ
クルーイド知事(英語版)
1985年2000年
次代
トレフォー・ジョーンズ
職権上の騎士
  • 国王チャールズ3世1958
  • プリンス・オブ・ウェールズ2008
臣民の騎士
  • 第5代アバコーン公爵1999
  • イング男爵2001
  • バトラー男爵(英語版)2003
  • モリス男爵(英語版)2003
  • サー・ジョン・メージャー2005
  • ルース男爵(英語版)2008
  • サー・トマス・ダン(英語版)2008
  • フィリップス男爵2011
  • ボイス男爵2011
  • スターラップ男爵2013
  • マニンガム=ブラー女男爵2014
  • キング男爵2014
  • 第5代シャトルワース男爵2016
  • サー・デイヴィッド・ ブリューワー(英語版)2016
  • レディ・メアリー・フェーガン(英語版)2018
  • 第3代ブルックバラ子爵2018
  • レディ・メアリー・ピーターズ2019
  • 第7代ソールズベリー侯爵2019
  • アモス女男爵(英語版)2022
  • サー・トニー・ブレア2022
  • 空席4席
王族の騎士
  • ケント公爵1985
  • プリンセス・ロイヤル1994
  • グロスター公爵1997
  • アレクサンドラ王女2003
  • ヨーク公爵2006
  • エディンバラ公爵2006
  • 王妃2022
外国君主の騎士
  • マルグレーテ2世(デンマーク女王)1979
  • カール16世グスタフ(スウェーデン国王)1983
  • フアン・カルロス1世(スペイン前国王)1988
  • ベアトリクス(オランダ前女王)1989
  • 明仁上皇(日本前天皇)1998
  • ハーラル5世(ノルウェー国王)2001
  • フェリペ6世(スペイン国王)2017
  • ウィレム=アレクサンダー(オランダ国王)2018
  • 徳仁(日本天皇)2024
オフィサー
  • Prelate:ウィンチェスター主教ティム・デーキン(英語版)
  • Chancellor:第5代アバコーン公爵
  • Registrar:ウィンザー首席司祭デイヴィッド・コナー(英語版)
  • Garter Principal King of Armsトマス・ウッドコック
  • Secretary:パトリック・ディキンソン(英語版)
  • Black Rodサラ・クラーク(英語版)
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • ISNI
  • VIAF
  • WorldCat
国立図書館
  • ドイツ
  • イタリア
  • イスラエル
  • アメリカ
その他
  • IdRef