ジェフ・ニュートン (Jeff Newton)ことジェフリー・ハッサン・ニュートン (Jeffrey Hassan Newton[ 2] 、1981年 1月4日 - )は、アメリカ合衆国 のプロバスケットボール選手 。ジョージア州 アトランタ 出身。
2005年にbjリーグ の大阪エヴェッサ に加入し、bjリーグ 2005-06 シーズンからbjリーグ 2007-08 シーズンまでのリーグ3連覇に貢献。bjリーグ 2008-09 シーズンには同じくbjリーグの琉球ゴールデンキングス に移籍し、レギュラーシーズンとプレイオフ両方のMVPに選ばれ、琉球のリーグ初優勝の原動力となった。その後もbjリーグ 2011-12 シーズン、bjリーグ 2013-14 で優勝し、bjリーグでは計6度の優勝を経験した。2013-14シーズンを最後に現役を引退。背番号50は琉球の永久欠番 となった。
現役時代の身長は205cm、体重は102kgで、ポジションはパワーフォワード 、センター。
来歴
大学 地元のメイズ高校卒業後、インディアナ大学 に4年間在籍しジャレッド・ジェフリーズ 、ブレイシー・ライトらとプレー、2002年 のファイナルフォー 進出に貢献した。翌シーズンに平均14.9得点、8.2リバウンドと成績を伸ばしたが、2003年のNBAドラフト では指名を得られなかった。
プロ選手として 2003年から2005年までLEB(スペイン2部リーグ )、Huelvaでプレーした後、大学の先輩であり、同僚のリン・ワシントン に誘われ、2005年 にbjリーグ の大阪エヴェッサ に入団。2005-06シーズンから2007-08シーズンまで最多ブロックショット のタイトルを3シーズン連続して獲得し、大阪の3連覇に貢献した。
しかし、サラリーキャップ 制度を導入していたbjリーグにおいて、活躍により年俸が高騰したニュートンと大阪との契約継続は困難となり、2007-08シーズン終了後、ニュートンは琉球ゴールデンキングスに移籍することになった。2007-08シーズンにbjリーグに参入した琉球は初年度を10勝34敗の最下位で終えており、ニュートンはチームを立て直すための中心として、新たにヘッドコーチに就任した桶谷大 とともに位置づけられた。なおこの時、ニュートンは個人的に親交のあったアンソニー・マクヘンリー の入団も希望し、受け入れられた。
bjリーグ 2008-09 シーズン、それまでのセンターからパワーフォワードにコンバートされたニュートンはレギュラーシーズン50試合全てに先発出場し、1試合平均17.92得点を記録。出場時間はリーグ5位となる1,844分を数えた。琉球は41勝11敗でウエスタンカンファレンス1位となり、ニュートンはレギュラーシーズンのMVPに選ばれた。またこのシーズンのプレイオフ、ウエスタンカンファレンスファイナルでは大阪エヴェッサを相手に第4クォーター残り8分49秒の時点で17点差をつけられたが、ニュートンはこのクォーターだけで20点を奪い、琉球は逆転勝利を収めた。続くファイナルでも琉球は東京アパッチ を破りリーグ優勝を果たす。ニュートンは大阪戦で50得点、19リバウンドの成績を残したことなどを評価され、プレイオフのMVPも受賞した。
bjリーグ 2009-10 シーズン、琉球に残留したニュートンだったが、肩の故障により一時帰国を余儀なくされる。この影響で出場試合数は33に減少、1試合あたりの平均得点も14.9に減少した。
bjリーグ 2010-11 シーズンもニュートンは琉球と契約し、49試合に出場。平均得点は12.4、リバウンドはリーグ6位となる平均10.8の記録を残した。
bjリーグ 2011-12 シーズン、ニュートンは琉球との契約を継続した。このシーズンは51試合に出場、リーグ9位となる1試合平均9.9リバウンドを挙げた。
bjリーグ 2012-13 シーズン、琉球に残留したニュートンは、シーズン途中の3月に左膝半月板の手術を受け、治療のため8試合を欠場した[ 5] 。このシーズンは41試合に出場、平均9.1得点をあげた。
bjリーグ 2013-14 シーズン、琉球での6シーズン目を迎えたニュートンだったが、このシーズンはスターティングメンバーから外れることになる。チームは3度目のリーグ優勝を果たしたものの、ニュートンの出場時間は1試合あたり22.0分、平均得点も同4.2と、いずれも日本でのキャリアの中で最低だった。シーズン終了後、琉球はニュートンとの契約を更新しないことを決める。ニュートンは現役続行を希望し、代理人が複数のクラブと接触したものの[ 6] 、移籍には至らず、ニュートンは現役引退を決めた[ 7] 。
引退後 永久欠番となっている背番号50 引退後、ニュートンはバスケットボールに関連する職に就くことを望まず[ 7] 、違う分野の職に就いた。2015年10月、琉球はニュートンの背番号「50」を永久欠番にすることを決め[ 8] 、11月8日に沖縄市体育館 で行われたライジング福岡 戦にニュートンを招きセレモニーを行った[ 9] 。
個人成績 略称説明 GP 出場試合数 GS 先発出場試合数 MPG 平均出場時間 FG% フィールドゴール成功率 3P% スリーポイント成功率 FT% フリースロー 成功率 RPG 平均リバウンド 数 APG 平均アシスト数 SPG 平均スティール数 BPG 平均ブロック 数 TO 平均ターンオーバー 数 PPG 平均得点 太字 キャリアハイ * リーグリーダー † 優勝シーズン
bjリーグレギュラーシーズン シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG bjリーグ 2005-06 大阪 38 38 33.6 .484 .216 .632 12.0 1.6 0.6 2.7 2.9 15.0 bjリーグ 2006-07 大阪 35 35 36.4 .512 .143 .604 13.3 2.5 1.5 2.3 2.4 15.2 bjリーグ 2007-08 大阪 44 44 38.4 .480 .324 .688 13.3 2.8 1.6 3.4 2.8 19.0 bjリーグ 2008-09 琉球 50 50 36.9 .477 .205 .696 13.1 2.3 0.9 1.6 2.9 17.9 bjリーグ 2009-10 琉球 33 32 33.2 .455 .000 .545 11.5 1.9 0.5 1.5 2.8 14.9 bjリーグ 2010-11 琉球 49 48 31.5 .502 .000 .618 10.8 2.3 0.7 1.3 1.6 12.4 bjリーグ 2011-12 琉球 51 51 31.2 .484 .310 .708 9.9 2.1 0.9 0.9 1.8 11.3 bjリーグ 2012-13 琉球 41 36 26.4 .526 .000 .618 8.8 1.4 0.9 1.2 1.6 9.1 bjリーグ 2013-14 琉球 52 22.0 .406 .000 .656 6.4 0.9 0.5 0.6 1.3 4.2
脚注 ^ DraftExpress pre draft measurements 2003 ^ “Prospect Profile: Jeff Newton”. NBA.com . 2019年3月9日 閲覧。 ^ Ed Odeven (2013年4月26日). “Newton's return sure to solidify Ryukyu's run at title”. ジャパンタイムズ . https://www.japantimes.co.jp/sports/2013/04/26/basketball/bj-league/newtons-return-sure-to-solidify-ryukyus-run-at-title/#.XIO5cVQzat8 2019年3月9日 閲覧。 ^ Ed Odeven (2014年7月11日). “Ryukyu Golden Kings won't re-sign league icon Newton”. ジャパンタイムズ . https://www.japantimes.co.jp/sports/2014/07/11/basketball/bj-league/ryukyu-golden-kings-wont-re-sign-league-icon-newton/#.XIOyozLgqt8 2019年3月9日 閲覧。 ^ a b Ed Odeven (2015年5月14日). “League legend Newton reveals he's decided to retire”. ジャパンタイムズ . https://www.japantimes.co.jp/sports/2015/05/14/basketball/bj-league/league-legend-newton-reveals-hes-decided-retire/#.XIOyvzLgqt8 2019年3月9日 閲覧。 ^ “ニュートンの「50」永久欠番 キングス、功績称える”. 琉球新報 . (2015年10月9日). https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-250189.html ^ “「ファン、世界で一番」キングスの背番号50、永久欠番に”. 沖縄タイムス . (2015年11月9日). https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/20674
参考資料
外部リンク
琉球ゴールデンキングス 優勝(3回)琉球ゴールデンキングス 2008-09bjリーグ優勝
琉球ゴールデンキングス 2011-12bjリーグ優勝
琉球ゴールデンキングス 2013-14bjリーグ優勝
bjリーグ 受賞歴 bjリーグ レギュラーシーズンMVP
2005-06シーズンから2007-08シーズンまではレギュラーシーズンとプレーオフ通してのMVP
bjリーグ ベスト5
2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16
bjリーグ 月間MVP
2006-07 2007-08 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16