トチノキ

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トチノキ
開花期の樹形
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: ムクロジ目 Sapindales
: ムクロジ科 Sapindaceae
: トチノキ属 Aesculus
: トチノキ A. turbinata
学名
Aesculus turbinata Blume (1847) [1]
和名
トチノキ(栃の木)
英名
Japanese horsechestnut

トチノキ(栃の木[2]・栃[3]・橡の木[4][5]学名: Aesculus turbinata)はムクロジ科トチノキ属の樹木である。

形態

落葉広葉樹高木[3]、大木に成長し、樹高30 - 35メートル (m) [2]、直径2 mを超える[6]樹皮は灰褐色で、生長するに従い褐色になり、老木は裂け目ができて大きく剥がれる[7][2][4]。一年枝は太く、淡褐色や淡赤褐色で無毛[4]

対生し、非常に大きな掌状複葉で全体の長さは50 cmにもなる。長い葉柄の先に長さ15 - 40 cmの倒伏状長楕円形から倒卵形の小葉を5 - 7枚を掌状につけ、枝先に集まってつく[7][2][3]。小葉はふつう7枚で、小型の葉は5枚[8]葉縁には鋸歯があり、葉裏には毛がある[7]。秋には黄葉が見られ、濃い黄色から褐色に色づく[2]。山吹色に染まるのが多く、中には赤味を帯びることもある[9]。やがて橙色や黄褐色に変わって、大きな葉ごと落葉する[8][5]

花は枝先の葉の間から長さ15 - 25 cmの円錐花序が立ち上がる。1つの花序には300個以上の花が付き、雄蕊だけを持つ雄花と雄蕊、雌蕊を持つ両性花の2種類の花を付けるタイプ(雄性両全性などと呼ばれる)であるが、花序内の殆どは雄花である。両性花は花序の中部から下部にできる[10]。花芽は前年の秋までには葉芽と見分けられるようになり、5月ごろ開花する[11]。花については谷口 (2004)の総説論文が詳しい[12]

種子はブナ科に似るがブナ科が枝の変化した殻を持つ堅果に対し、トチノキは蒴果と呼ばれ心皮の変化した殻を持つ。種子は蒴果に完全に包まれており、大きさは40ミリメートル (mm) で艶、形ともにクリに似ているが[4]、ツヤのある黒褐色で色が濃く[5]、球状をしている。

冬芽は枝先につく頂芽が花芽で、特に大きくて多数の芽鱗に覆われていて樹脂がついていてネバネバしているが、あまりべたつかないものもある[2][4]。枝に対生する側芽は、上部のもの以外は小さい[4]。側芽の葉痕は大きく、心形で維管束痕が5 - 7個見られる[4]。冬芽は黒色で太陽熱の吸収に優れていると見られる[13]

発芽は地下性(英:hypogeal germination)で子葉は地中に残したまま本葉が地上に出てくる。このタイプの子葉は栄養分の貯蔵と吸出しに特化し、最初にを伸長させ、次に本葉を展開させ自身は地中で枯死する[14]

  • 若い木の樹皮は灰色でやや凹凸あり。老木になると雰囲気が変わる
    若い木の樹皮は灰色でやや凹凸あり。老木になると雰囲気が変わる
  • トチノキの幼木。特徴的な長い葉柄と5枚の小葉。
    トチノキの幼木。特徴的な長い葉柄と5枚の小葉。
  • トチノキの花。殆どが雄花で右下に僅かに両性花が見える。
    トチノキの花。殆どが雄花で右下に僅かに両性花が見える。
  • 果実は短枝の先にできる
    果実は短枝の先にできる
  • 堅果はクリに似る
    堅果はクリに似る
  • 冬芽。暗色でねばつく。
    冬芽。暗色でねばつく。
  • 参考:近縁種A. hippocastanumの発芽。地下性である。
    参考:近縁種A. hippocastanumの発芽。地下性である。

生態

水気と肥沃な土壌を好み、クルミ類、ヤナギ類、ハンノキ類、ニレ類などと共に渓流沿いに出現する代表的な樹種の一つである。岩手県における観察事例では渓畔林において皆伐後に最初に優先するのはサワグルミであるという[15]。トチノキとサワグルミは単なる繊維の先駆種、極相種ではなく住み分けしていることが報告されている[16]

虫媒花であり花粉は昆虫によって媒介される。トチノキは自家受粉では結実しない性質(自家不和合性)が強いとされ媒介者頼りとなり、中でもマルハナバチ類が媒介に最も重要であるという。花には面白い性質が知られており、開花後3日目までは白色で蜜を分泌するが、それ以降は花の色を赤く変え、蜜の分泌も止める。この色の変化を識別できるマルハナバチは、効率よく花を訪れることができるが、花粉の媒介に対して意味のない他のハチやチョウは採餌効率が悪くなる[17]

両性花は少ない上に、受粉しても完熟するまでに生育するのは少なく、大部分は初夏のころに落果してしまうという。落果したものは虫害の他にも胚珠の発育不全がよく見られ、受粉やその後の受精に失敗しているものと見られる[18]。環状剝皮によって着花率を、摘芯処理によって両性花率を向上できるという[19]。結実状況に極端な豊凶は見られないという[20]

トチノキの堅果は大きくでんぷん質に富み、後述のようにヒトの食用利用としてはドングリやクルミに準じたものであった。このため、生態や食用利用などではこれらと比較した研究が行われている。

ドングリと同じく重力散布と動物散布の併用型で特にネズミ類の貯食行動に依存する。地上に落下した種子は冬までにほとんど持ちされれるという[21] 。種子の毒性は強く、ハツカネズミにトチの実の粉末を与えると高確率で死亡するという[22]。ドングリの場合、森林性のネズミ類、イノシシツキノワグマ馴化により対応することが知られており[23][24][25]、おそらくトチノキに対しても同じことが起きていると見られるが、よくわかっていない。

発芽は地下性のもので、これはドングリと同じである。発芽後の子葉重量の変化がドングリと異なり、トチノキは発芽後に葉を展開した後でもドングリの養分を使い続けるという[26]。これに対しドングリは葉の展開後は子葉の栄養を使う量を減少させる。ネズミやリスに対しては地中の子葉を掘らせ、致命的な実生の食害を防ぐ意味があるのではという説もあるがよくわかっていない。

スギタニルリシジミCelastrina sugitanii)の幼虫は主にトチノキの花を食べて成長するという少し変わった習性が知られている。この蝶はトチノキがない環境ではニセアカシア(マメ科)や、ミズキ、キハダ(ミカン科)の花を食べているという[27]。これらは分類的にはばらばらだが、花の形状は小さい花が集まって花序を形成する種であることが指摘されている[28]

  • 開花を始めた花は黄色い。やがて赤くなり蜜も出さなくなる。
    開花を始めた花は黄色い。やがて赤くなり蜜も出さなくなる。
  • 萌芽更新で再生した幼木
    萌芽更新で再生した幼木

分布

日本特産の樹種で、北海道本州四国九州に分布する[29][2][3]

人間との関係

食用・薬用

でんぷん質の大きな種子を付け、食用にした記録が全国的に残るという。ただし、ブナ科樹木の堅果、いわゆるドングリ類と比べても相当に渋く苦みもあり、灰汁抜きが必須である。処理方法としてはミズナラクヌギなどの特に渋いドングリに準じ、加熱およびアルカリ性の灰汁を用いて灰汁を抜く[30]

様々な遺跡の調査結果から、縄文時代には利用されていたことが確実である[31]。灰汁抜きに方法にはいくつかあり、火を使わないものならば旧石器時代に行われていたという説もある[32]。近代になっても山間部では飢饉の際の食料(救荒作物)として重宝され、天井裏に備蓄しておく民家もあった[3]。日本におけるドングリの食用利用が現代ではほぼ途絶えてしまったのに対し、トチノキの利用は現在でもしばしば見られ山間部の名物となっているものもある。精製した粉の加工法には地域差があるが、栃餅だけは全国的に作られている[33][34]

直接食べるわけではないが、蜜源植物としても知られる[2]。トチの蜜は少しクセのあるとも評されている[35]

薬用部位とするのは種子と樹皮で、種子を天日乾燥して調製したものは娑羅子(さらし)と称して生薬とする[29]。薬効は下痢扁桃炎水虫たむし打撲捻挫に効能があるとされ[29]百日咳や胃にも効果があるといわれている[6]。樹皮は薬用樹キナノキの代用になるといわれている[36]。実を水で浸出したものが馬の眼病を治す効果があるという[36]民間療法では、下痢のときに樹皮を600 ccの水で煎じ飲用する。扁桃炎には煎じた液でうがいする[29]。水虫やたむしには、種子を粉末にして煎じた液を患部に塗る。打撲や捻挫には、種子をアルコール漬けにしたものを塗布するなどのものがあるという[29]

その他にも研究が進められているものがある[37][38]

木材

気乾比重は0.5程度、全体に淡い黄褐色で辺材と心材の境界や年輪は不明瞭である。道管の配置は散孔材。手触りの良さや加工性の良さで家具材として評価の高い樹種である。

材は緻密で加工がしやすく割れにくい特性があり、乳白色で、製材すると表面が滑らかで不規則な繊維の配列が絹のような光沢を作り、綺麗な杢目が出ることが多く、いわゆる「栃杢」(とちもく)をつくる[3]。真っ直ぐ伸びる木ではないので変化に富んだ木材となりやすい。比較的乾燥しにくい木材ではあるが、乾燥が進むと割れやすいのが欠点である。

盆や鉢類を作るのに利用され、トチノキ材の蕎麦打ちのこね鉢は、最高級品と謳われている[3]。巨木になり、大材が得られるのでかつてはや木鉢の材料にされたが、昭和中期以降は一枚板のテーブルに使用されることが多い。乱伐が原因で産出量が減り、21世紀頃にはウォールナットなどと同じ銘木級の高価な木材となっている。

トチノキ材は遺跡からもしばしば発掘される。トチノキに限らないが、このような木材は発掘後に速やかに変色してしまうという[39]。 。

  • 栃一枚板の板目面。杢が見える
    栃一枚板の板目面。杢が見える

庭園樹

植栽として、庭木街路樹に数多く用いられている[7][5]。パリの街路樹のマロニエは、セイヨウトチノキといわれ実のさやに刺がある。また、マロニエと米国産のアカバナトチノキ (Aesculus pavia) を交配したベニバナトチノキ (Aesculus x carnea) も街路樹として使用される。日本では大正時代から街路樹として採用されるようになった。しかし湿気のある土地を好むため、東京などの大都市とは相性が悪いといわれる[誰によって?]が、東京の練馬区内の目白通りに、環七通りの交差点豊玉陸橋交差点付近から練馬区役所前付近に掛けて街路樹に数多くの本数が植えられているほか、武蔵野市吉祥寺通りにも数多く植えられている[40]札幌市の札幌駅前通り、四番街の並木選定でもトチノキが用いられている[36]

ドイツではトチノキ類がビアガーデンの周りに植えられていることが多い。根が浅くビールを貯蔵する地下室を壊さないこと、樹冠が大きく広い日陰を作ることなどが冷房のない時代にビールを貯蔵するのに好都合だったという。

  • 参考:ビアガーデン(ドイツ・ミュンヘン)。右上にトチノキ類の特徴的な葉が見える。
    参考:ビアガーデン(ドイツ・ミュンヘン)。右上にトチノキ類の特徴的な葉が見える。

象徴

中国ではトチノキ類がサラノキ(フタバガキ科、いわゆる沙羅双樹)の代わりとして、神木扱いで寺院に植えられるという。なお、日本では沙羅双樹の代用にはヒメツバキが多いといわれる。

トチノキの花言葉は、「天才」[3]「博愛」[3]とされる。

「面食らう」という動詞はトチノキに由来するという説がある。粉にひいたトチの実を麺棒で伸ばしてつくる栃麺は、固まりやすく迅速に作業しなければならず、これを栃麺棒を振るうという。これと、慌てることを意味する「とちめく」を擬人化した「とちめく坊」から「狼狽坊」(栃麺棒、とちめんぼう)と呼ぶようになり[41]「狼狽坊を食らう」が略されて「面食らう」という動詞が出来たとされている[42]

トチノキは栃木県の県木で、1966年6月28日に制定された[43]。「栃の木」「栃の葉」や「マロニエ」共々栃木県に関連する物象に冠されることがある。

  • 聖堂に掘られたトチノキの葉(フランス)
    聖堂に掘られたトチノキの葉(フランス)

著名なトチノキ

滋賀県での観察ではトチノキの巨木は斜面下部や谷の上流に多く、人の手が入った二次林的な環境でもしばしば見られたが、谷によって差が出た。前述のようにかつて飢饉の時の作物として伐採を禁じられており、の影響があると見られる[44]

  • 不動滝のトチ(埼玉県秩父市大滝栃本) - 幹周6.1 m、樹高25 m、樹齢推定500年。荒川渓流の不動滝のそばにある[45]
  • 日影のトチノキ(山梨県北杜市比志) - 山梨県指定天然記念物。幹周8.5 m、樹高27 m、樹齢300年以上[46]
  • 姥の栃(山梨県山梨市牧丘町杣口) - 幹周8.5 m、樹高21 m、樹齢推定600年。杣口(そまぐち)林道沿いにある巨樹で、周辺一帯はトチノキの群生地[47]
  • 大木のトチノキ(長野県木曽郡上松町小川大木) - 上松町指定天然記念物。幹周8.3 m、樹高28 m、樹齢500年以上[48][49]
  • 赤岩のトチ(長野県長野市七二会) - 長野市指定天然記念物。幹周12.4 m、樹高30 m、樹齢1300年[50]
  • 贄川のトチ(長野県塩尻市贄川) - 長野県指定天然記念物。幹周8.9 m、樹高25 m、樹齢1000年。国道19号沿いに生育し、地元では「ウエジン様」として崇められている[51]
  • 太田の大トチ(石川県白山市白峰) - 国の天然記念物。幹周12.7 m。樹高24 m、樹齢1300年。日本最大のトチノキとされる[52]
  • 岩谷のトチノキ(福井県南条郡南越前町) - 「森の巨人たち100選」。幹周10 m、樹高35 m、樹齢300年以上。夜叉ヶ池への登山道の途中に生育する[53]
  • 君尾山のトチノキ(京都府綾部市五津合町大シヒロ) - 京都府指定天然記念物、京都府自然200選。幹周10.4 m、樹高23 m、樹齢伝承2000年。君尾山光明寺の近くの君尾山登山道沿いにあり、「幻の大トチ」ともよばれる[54][55]
  • 熊野の大トチ(広島県庄原市西城町熊野) - 国の天然記念物。幹周7.5 m、樹高30 m、樹齢500年。2本の木が癒着した合体木で、根元には10人以上が入れる空洞が開いている[56]

分類学上の位置づけ

かつて、独立したトチノキ科に入れられていたが、APG分類体系ではカエデ属Acer)や他のいくつかの属と共にムクロジ科トチノキ亜科に入れられている[57]

名称

和名「トチノキ」の語源は、トは「十」、チは「千」を表わし、果実がたくさんなることからこの名がついたとされる[9]。 別名はトチ[5]、地方名にクワズノクリ[29]、トチグリ[29]ともよばれている。

英名は近縁種も含めてhorse chestnut(馬の栗)もしくはbuckeye(トナカイの目)とも呼ばれる。何れも蒴果内の種子に由来し、前者はクリに似るが有毒で「ヒトが食べるものではない」という利用的な意味を踏まえた命名である。ブナ科のクリの方を特に指したい場合は sweet(甘い)を付けてsweet chestnutと呼び分ける。他の節として、葉の形が馬蹄に似ている。実が馬をはじめとする家畜の病気を治す効果があるからだというものもある[36]。後者はアメリカ産の種に言われることが多く、種子に出るへその模様、もしくはやや歪んだ種子の形状に由来すると見られる。

フランス語名はmarronnier(茶色い木)で種子の色に由来する。英語同様クリとの間には混乱が見られ、クリの実のことをmarronと呼ぶ。フランス語名はカナ転写した「マロニエ」という名称で日本でもよく知られており、しばしば通りの名前などにも用いられる。

中国名は 七叶树(七枚の葉の木)で特徴的な葉の形に由来する。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

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  • 亀田龍吉『落ち葉の呼び名事典』世界文化社、2014年10月5日、102 - 103頁。ISBN 978-4-418-14424-2。 
  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、106頁。ISBN 978-4-416-61438-9。 
  • 高橋弘『巨樹・巨木をたずねて』新日本出版社、2008年10月25日。ISBN 978-4-406-05175-0。 
  • 高橋弘『日本の巨樹:1000年を生きる神秘』宝島社、2014年8月21日。ISBN 978-4-8002-2942-7。 
  • 田中潔『知っておきたい100の木:日本の暮らしを支える樹木たち』主婦の友社〈主婦の友ベストBOOKS〉、2011年7月31日、96頁。ISBN 978-4-07-278497-6。 
  • 辻井達一『日本の樹木』中央公論社〈中公新書〉、1995年4月25日、230 - 242頁。ISBN 4-12-101238-0。 
  • 西田尚道監修 学習研究社編『日本の樹木』 5巻、学習研究社〈増補改訂 ベストフィールド図鑑〉、2009年8月4日、79頁。ISBN 978-4-05-403844-8。 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、184頁。ISBN 4-522-21557-6。 

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、トチノキトチノキ属に関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにトチノキに関する情報があります。

外部リンク

  • 標本・資料統合データベース > 植物研究部 > 維管束植物(標本) 国立科学博物館 押葉・押花標本。
  • ホーム > 広報 > 刊行物・データベース > 道産木材データベース > トチノキ 北海道立総合研究機構林産試験場。形態、生態の解説。
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
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