ハラミ

ハラミ鳥獣肉魚肉の部位の1つ。同じハラミでも動物によって指す部位が異なり、肉の特徴も異なる[1]

牛ハラミ

牛肉のハラミは、牛の横隔膜にある筋肉の一部である[1]。見た目も食感も赤身肉に似るが、正肉ではなく内臓肉の分類になる[1]

横隔膜の腰椎に近い部位はサガリとハラミとに分けられるが、これらを分けずに両方含めてハラミという場合もある[2]。ハラミに隣接する部位にインサイドスカートがあり、見た目や食感もハラミに似るが、インサイドスカートはばら肉の一部であり、正肉あつかいになる。

国による分類名の違い
日本 北米 オーストラリア 韓国
サガリ hanging tender thick skirt 안창살(アンチャンサル)
ハラミ outside skirt thin skirt 안창살(アンチャンサル)

豚ハラミ

豚肉のハラミは、豚の横隔膜にある筋肉のことである[1]ツナギとも呼ばれる[1]

北海道上富良野町が豚ハラミの発祥地とされ、北海道ではサガリとも呼ばれる[1]

韓国では갈매기살(カルメギサル)と呼ばれる。

鶏ハラミ

鶏肉のハラミは、鶏の腹側の筋肉のことである[1]。なお、鶏に横隔膜はない[1]

漢字では腹身と書き、文字通りに魚の腹側の身を指す[1]

  • のハラミは脂肪分が多く、柔らかいのが特徴[1]
  • マグロのハラミは、頭に近いほうから「腹かみ(腹上)」「腹なか(腹中)」「腹しも(腹下)」と細分されることもある[1][3]
    • 寿司店においては「腹上一番(はらかみいちばん)」という言い回しがある。腹かみは大トロ中トロ赤身の全てが取れ、またトロの比率も高いため、高値で取り引きされる部位になる[3]

釣り

釣りにおいては「抱卵した魚」をハラミと呼ぶこともある[4]

また「糸フケ(いとフケ)」と呼ばれる「道糸が潮や風に流されてたるんだ状態」「オモリが海底へ着いて道糸がたるんだ状態」をハラミと呼びこともある[4]。このような状態は小さいあたりを確認し難くするので、釣りに不利な状態でもある。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k “ハラミってどこの部位?特徴やおいしく食べるためのレシピも紹介!”. クラシル (2023年3月30日). 2023年10月30日閲覧。
  2. ^ “ハラミ”. 日本食肉消費総合センター. 用語集. 2023年10月30日閲覧。
  3. ^ a b 新庄綾子、ぼうずコンニャク、藤原昌髙「腹上」『すし語辞典 :寿司にまつわる言葉をイラストと豆知識でシャリッと読み解く』誠文堂新光社、2019年、163頁。ISBN 978-4416519172。 
  4. ^ a b 『親子で楽しむ釣りがわかる本』地球丸、158頁。ISBN 978-4860670627。 

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