パウラ・オルティス・アルバレス (スペイン語 : Paula Ortiz Álvarez , 1979年 1月8日 - )は、スペイン ・サラゴサ 出身の映画監督 ・脚本家 ・映画プロデューサー 。
人物 2011年には長編第1作『De tu ventana a la mía』でゴヤ賞 新人監督賞にノミネートされ、バリャドリッド国際映画祭 で新人監督賞を受賞した[ 2] 。2014年の長編第2作『La novia』はゴヤ賞作品賞や監督賞など12部門にノミネートされ、フェロス賞 ではドラマ作品賞や監督賞など6部門を受賞した。
経歴
初期の経歴 ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ 1979年にサラゴサ で生まれた。2002年にサラゴサ大学 でスペイン語文献学の学士号を取得し、2003年にバルセロナ自治大学 で映画・テレビ脚本の修士号を取得した。2004年から2008年にはサラゴサ大学芸術学部で、研究員や映画・映像メディア研究の講師を務めた。この時期にはアグスティン・サンチェス・ビダルによる指導の下で、博士論文「映画脚本: その理論と実用的基礎の更新」を執筆し、2011年1月31日に博士号を取得した。
ニューヨーク大学 芸術学部(ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ(英語版) )の映画・テレビ学科で映画製作を学び、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 で脚本製作を学んだ。ナレーターのためのワークショップの会員であり、ロサンゼルスのStory Expoやスペインとアメリカの脚本家向けフォーラムにも参加している。
映画製作者 2001年以降にはいくつかの短編映画を製作した。2010年夏にはアマポーラ・フィルムズ、オリア・フィルムズ、セントローパ・スペインの製作によって、長編第1作『De tu ventana a la mía)の脚本と監督を手掛けた。マリベル・ベルドゥ 、レティシア・ドレーラ(英語版) 、アレクス・アングロ(英語版) などが出演している。上海国際映画祭 で世界プレミア上映され、サウンドトラック賞を受賞、審査員による特別言及を得た。スペイン国内外で数多くの映画賞を受賞し、興行的にも成功を収めた。第56回バリャドリッド国際映画祭 では新人監督賞(ピラール・ミロ賞)を受賞した。2012年のゴヤ賞 では新人監督賞、助演女優賞、作曲賞の3部門にノミネートされたが、いずれの受賞も逃している。ベルギーのモンス国際映画祭(英語版) では国際女性批評賞を受賞した。スペインではハイ・フィルムズによって配給され、国際市場ではヴァーテックス・ゴーによって配給された。2012年3月に一般公開され、批評面も興行成績も上々だった。
1933年に初演されたフェデリコ・ガルシア・ロルカ の悲劇『血の婚礼 』を原作として、2014年には長編第2作『La novia』を監督した。スペイン=トルコ=ドイツの共同製作作品であり、スペインとトルコで撮影を行った。インマ・クエスタ 、アレクス・ガルシーア(英語版) 、アシエル・エチェアンディア、ルイサ・ガバサ、レティシア・ドレーラ(英語版) などが出演している。2015年のサン・セバスティアン国際映画祭 では、コンペティション部門ではなくサバルテギ部門で上映された[ 3] 。2016年1月29日に授賞式が開催された第3回フェロス賞 では、ドラマ作品賞、監督賞、主演女優賞(インマ・クエスタ)、助演女優賞(ルイス・ガバサ)、音楽賞(梅林茂 )、予告編賞と、6部門で受賞した。第30回ゴヤ賞 では作品賞や監督賞を含む最多の12部門にノミネートされたが、受賞は助演女優賞(ガバサ)と撮影賞の2部門に終わった。
映画製作以外 バルセロナ大学 バルセロナ大学 で映画史を教えており、サラゴサのサン・ホルヘ大学(スペイン語版) で脚本執筆と映画分析を教えている[ 4] [ 5] [ 6] 。マドリード映画学校(ECAM)、カタルーニャ映画学校(ESCAC)、CEUサン・パブロ大学 、マドリード自治大学 、ナバーラ大学 、バリャドリッド大学 、アメリカ合衆国ヴァージニア州 のジェームズ・マディソン大学 などで、ワークショップ・講演会・セミナーなどを行ったことがある。いくつかの雑誌に物語や脚本執筆に関する記事を書いたり、それらの題材の書籍を刊行している。
ミサル・ムルティメディアの『フーヴスこども百科事典』の刊行に貢献した。アラゴン州政府、ウーマンズシークレット(スペイン語版) (女性下着メーカー)、ピコリン(英語版) (寝具メーカー)、エブロサなどの広告CMを製作したことがある。
スペイン女性映画製作者組合(PEAK)の運営委員会のメンバーであり、ヨーロッパ女性視聴覚ネットワーク(EWAN)の共同創設者兼副会長である。2010年にはキケ・モーラ、ラウール・ガルシア、ヘスース・ボスケッドと共同で、ポピー・フィルムズという映画製作会社を設立した。
フィルモグラフィー
短編 年 原題 2001 Para contar una historia en cinco minutos 2002 Saldría a pasear todas las noches. Declaración de Katerina 2005 Fotos de familia 2008 The Face of Ido 2008 El hueco de Tristán Boj
長編 年 原題 備考 2011 De tu ventana a la mía[ 7] 脚本・監督 2014 La novia[ 8] [ 9] 監督
受賞とノミネート
映画賞 ゴヤ賞 年 部門 作品 結果 2016 脚色賞 La novia ノミネート 監督賞 ノミネート 2011 新人監督賞 De tu ventana a la mía ノミネート 作曲賞 ノミネート
フェロス賞 年 部門 作品 結果 2016 監督賞 La novia 受賞 ドラマ作品賞 受賞 脚本賞 ノミネート
ガウディ賞 年 部門 作品 結果 2016 非カタルーニャ語作品賞 La novia ノミネート
トゥリア賞 年 部門 作品 結果 2016 新人監督賞 La novia 受賞
スペイン映画批評家協会賞 年 部門 作品 結果 2016 脚色賞 La novia 受賞 作品賞 ノミネート 監督賞 ノミネート
映画祭 バリャドリッド国際映画祭 年 部門 作品 結果 2011 新人監督賞 De tu ventana a la mía 受賞
ダッカ国際映画祭 年 部門 作品 結果 2014 フィクション作品賞 De tu ventana a la mía ノミネート
脚注 ^ a b Paula Ortiz インターネット・ムービー・データベース (IMDb) ^ Página oficial de la SEMINCI バリャドリッド国際映画祭 ^ “'The Bride' ('La novia'): San Sebastian Review”. ハリウッド・リポーター . 2016年3月19日 閲覧。 ^ Paula Ortiz Cineasta. エル・ペリオディコ・デ・アラゴン ^ Artículo de la Universidad de San Jorge サン・ホルヘ大学 ^ Ficha de su trayectoria en la web de Ambar 1900 ^ Paula Ortiz Zaragoza, 1979 作品公式サイト ^ Paula Ortiz prepara el rodaje de su segundo largometraje, titulado "La Novia". ディアリオ・デ・ナバーラ , 2014年6月20日 ^ Según Paula Ortiz, "Lorca me produce una fascinación hipnótica". エラルド, 2013年2月12日
外部リンク 典拠管理データベース
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