ブライアン・ギネス (第2代モイン男爵)

第2代モイン男爵ブライアン・ウォルター・ギネス（英語: Bryan Walter Guinness, 2nd Baron Moyne、1905年 10月27日 - 1992年 7月6日）は、イギリスの実業家、貴族。

経歴

1905年 10月27日にギネス経営者初代アイヴァー伯爵エドワード・ギネスの三男ウォルター・ギネス(後の初代モイン男爵)とその妻イヴリン（第14代バカン伯爵シプリー・アースキン（ドイツ語版）の娘）の長男として生まれる^[1]^[2]。

子供の頃は小児麻痺を患った^[3]。イートン校を経てオックスフォード大学クライスト・チャーチへ進学した^[2]。

1928年春にリーズデイル男爵家のミットフォード姉妹の一人ダイアナ・ミットフォードと婚約し、1929年 1月30日に挙式した^[4]。ダイアナとの間にジョナサン（英語版）(3代モイン男爵)とデズモンド（英語版）の2男を儲けたが、ダイアナは1932年6月の誕生パーティーで第6代準男爵オズワルド・モズレーと知り合って彼と恋に落ち、1934年にブライアンと離婚している^[5]。独り身となったブライアンは1936年にエリザベス・ネルソンと再婚した^[2]

第二次世界大戦中は中東やフランスに出征した^[2]。1944年11月に第2代モイン男爵位を継承し^[2]、貴族院議員に列した^[6]。

1947年から1979年にかけてギネスの副会長(vice-chairman)を務めた^[2]。

1992年 7月6日に死去した^[2]。爵位は長男のジョナサンが継承した^[2]。

乗馬好きだった^[3]。

食事中の会話で話を強調する時にスプーンを振り回す癖があったという^[7]。

1944年 11月6日に父ウォルター・ギネスの死により以下の爵位を継承した^[1]^[2]。

サフォーク州におけるベリー・セント・エドマンズの第2代モイン男爵 (2nd Baron Moyne, of Bury St Edmunds in the County of Suffolk)
(1932年 1月21日の勅許状による連合王国貴族爵位)

1929年 1月30日に第2代リーズデイル男爵デイヴィッド・フリーマン＝ミットフォードの娘ミットフォード姉妹の一人として知られるダイアナ・ミットフォード(Diana Freeman-Mitford, 1910-2003)と最初の結婚をした。ダイアナとの間に以下の2男を儲けた^[2]。

1934年にダイアナと離婚した（この後ダイアナはイギリスファシスト連合の指導者として知られる政治家第6代準男爵サー・オズワルド・モズレーと再婚）。1936年 9月21日に陸軍軍人トマス・アーサー・ネルソン大尉の娘エリザベス・ネルソン(Elisabeth Nelson, 1912-1999)と再婚。彼女との間に以下の9子を儲けた^[2]

[脚注の使い方]

^ ^a ^b Heraldic Media Limited. “Moyne, Baron (UK, 1932)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年9月6日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k Lundy, Darryl. “Walter Edward Guinness, 1st Baron Moyne” (英語). thepeerage.com. 2016年9月6日閲覧。
^ ^a ^b ラベル 2005, p. 122.
^ ラベル 2005, p. 118.
^ ラベル 2005, p. 158-159/181.
^ UK Parliament. “Mr Bryan Guinness” (英語). HANSARD 1803–2005. 2016年9月10日閲覧。
^ ラベル 2005, p. 123.

ラベル, メアリー著、粟野真紀子、大城光子訳『ミットフォード家の娘たち―英国貴族美しき六姉妹の物語』講談社、2005年。ISBN 978-4062123471。

イギリスの爵位
先代ウォルター・ギネス	第2代モイン男爵 1944年–1992年	次代ジョナサン・ギネス（英語版）