ベニナギナタタケ

ベニナギナタタケ
ベニナギナタタケ、飛騨山脈の剱岳(富山県中新川郡上市町)にて、2017年8月29日撮影
ベニナギナタタケ、剱岳富山県中新川郡上市町)にて
分類
: 菌界
: 担子菌門
: 真正担子菌綱 Agaricomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: シロソウメンタケ科 Clavariaceae
: ナギナタタケ属 Clavulinopsis
: ベニナギナタタケ
学名
Clavulinopsis miyabeana
和名
ベニナギナタタケ

ベニナギナタタケ(紅薙刀茸、学名:Clavulinopsis miyabeana)はヒダナシタケ目シロソウメンタケ科ナギナタタケ属のキノコ

概要

夏から秋に森、林の中で群生、散生。色は全体的に赤みがかかることが多いが、褐色しやすく、淡赤、もしくはピンク色で自生していることが多い。子実体は棒状で、薙刀に似ており、紅色をしていることからベニナギナタタケと名付けられた。

食毒

可食とされるが美味ではないとする文献が多く、実際無味であるため、主にサラダマリネ等の彩りを豊かにする食材として使用される。

ベニナギナタタケとやや似た外見を持つ毒キノコカエンタケが、誤って食された事故が報告されている。カエンタケは毒キノコの中で有数の猛毒をもち、致死性の中毒を起こすのでよく注意する必要がある。

その他

本種を、シロソウメンタケ科ナギナタタケ属のキノコ(Clavulinopsis miyabeana)とする文献と、塩化第二鉄水溶液で変化しないグループシロソウメンタケ属のキノコ(Clavlia aurantio-cinnabarina)とする文献もある。

参考文献

  • 長沢栄史監修 安藤洋子ほか著『日本の毒きのこ』 学習研究社、2003年 ISBN 4054018823
  • 本郷次雄監修 幼菌の会編 『カラー版 きのこ図鑑』 家の光協会、2001年 ISBN 4259539671
  • 小宮山勝司著 『きのこ大図鑑』 永岡書店、2008年 ISBN 9784522423981
  • 今関六也ほか編 『日本のきのこ』 山と溪谷社、1988年 ISBN 4635090205

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、ベニナギナタタケに関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • 毒に注意(キノコ) 山形県衛生研究所。カエンタケとの相違点について解説有り。(リンク切れ)
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