ロリータ・ゴー・ホーム

『ロリータ・ゴー・ホーム』
ジェーン・バーキンスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フレンチ・ポップス
時間
レーベル フォンタナ・レコード
プロデュース Philippe Lerichomme
専門評論家によるレビュー
ジェーン・バーキン アルバム 年表
ディ・ドゥ・ダー
(1973年)
ロリータ・ゴー・ホーム
(1975年)
想い出のロックン・ローラー
(1978年)
テンプレートを表示

ロリータ・ゴー・ホーム』(Lolita Go Home)は、ジェーン・バーキン1975年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム

解説

収録曲のうち4曲は、アメリカ合衆国スタンダード・ナンバーである[1]。音楽的には、1970年代当時のソウル色が取り入れられている[2]

ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中1.5点を付け「バーキンの歌は、後にキャリアを重ねて上達していくが、この1970年代中期に発表された、お遊びのような作品に関しては、アートワークしか価値がない」と評している[1]。一方、サエキけんぞうは2001年、全体像に関して「歌声に余裕が出始めたジェーンの潤沢な女性らしさを存分に楽しめる」、スタンダード・ナンバーのカヴァーに関して「粋なアレンジでリラックスして楽しめ、出来がなかなかいい」と評している[2]

タイトル曲は、小林麻美のシングル「雨音はショパンの調べ」(1984年)のB面曲として、小林自身の手による日本語詞でカヴァーされた[3]。また、同曲はカヒミ・カリィのEP「Girly」(1994年)において、オリジナルに基づく歌詞でカヴァーされた[4]

収録曲

特記なき楽曲は作詞:フィリップ・ラブロ(フランス語版)/作曲:セルジュ・ゲンスブール

  1. ロリータ・ゴー・ホーム - "Lolita Go Home" - 3:08
  2. 恋とはどんなものかしら - "What Is This Thing Called Love?" - 2:28
  3. ベベ・ソング - "Bebe Song" - 2:41
  4. いつかどこかで - "Where or When" - 3:20
  5. なぐさめ - "Si ça peut te consoler" - 3:04
  6. ラヴ・フォー・セール - "Love for Sale" - 3:41
    • 作詞・作曲:コール・ポーター
  7. ジャスト・ミー・アンド・ユー - "Just Me and You" - 2:45
  8. おちゃめな娘 - "La fille aux claquettes" - 2:34
    • 作詞・作曲:セルジュ・ゲンスブール
  9. つまらぬ事 - "Rien pour rien" - 3:06
  10. フレンチ・グラフィティ - "French Graffiti" - 2:44
  11. 小さなホテル - "There's a Small Hotel" - 3:05
    • 作詞:ロレンツ・ハート/作曲:リチャード・ロジャース

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Bush, John. “Jane Birkin - Lolita Go Home Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年2月15日閲覧。
  2. ^ a b 『レコード・コレクターズ』第19巻第4号、ミュージック・マガジン、2000年3月1日、56頁。 
  3. ^ ロニー田中 (2020年2月4日). “80年代のトップアイコン小林麻美、ジェーン・バーキンに寄せた強い意志”. Re:minder. 2023年2月15日閲覧。
  4. ^ Kahimi Karie - Girly (1994, CD) - Discogs
 
音楽アルバム
スタジオ・アルバム

1973年 : ディ・ドゥ・ダー (Di Doo Dah) | 1975年 : ロリータ・ゴー・ホーム | 1978年 : 想い出のロックン・ローラー | 1983年 : バビロンの妖精 (Baby Alone in Babylone) | 1987年 : ロスト・ソング (Lost Song) | 1990年 : いつわりの愛 (Amours des feintes) | 1996年 : 追憶のランデヴー (Versions Jane) | 1998年 : ラヴ・スロウ・モーション | 2004年 : ランデ・ヴー | 2006年 : フィクションズ | 2008年 : 冬の子供たち

ライブ・アルバム

1987年 : オ・バタクラン (Au Bataclan) | 1992年 : Je suis venu te dire que je m'en vais… (Concert Intégral au Casino de Paris) | 1996年 : Intégral Olympia | 2000年 : コンサート・イン・ジャパン | 2002年 : アラベスク | 2009年 : ライヴ・アット・パラス | 2013年 : Jane Birkin Sings Serge Gainsbourg Via Japan

その他アルバム

1969年 : ジェーン&セルジュ | 1971年 : メロディ・ネルソンの物語 | 1996年 (Philips盤‎) : The Best Of

 
主な出演作品

1965年 : ナック | 1967年 : 欲望 | 1969年 : 太陽が知っている | 1972年 : 女の望遠鏡 (1998年 : マドモアゼル à GO GO) | 1973年 : ドンファン | 1976年 : ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ | 1976年 : スキャンダル | 1977年 : ムッシュとマドモアゼル (L'Animal) | 1978年 : ナイル殺人事件 (1978年の映画) | 1982年 : 地中海殺人事件 | 1984年 : ラ・ピラート | 1987年 : 右側に気をつけろ | 1991年 : 美しき諍い女 | 1995年 : 百一夜 | 1998年 : シャンヌのパリ、そしてアメリカ | 2008年 : アニエスの浜辺 | 2012年 : ある愛へと続く旅

 
家族

アンドリュー・バーキン (兄) |
ジョン・バリー (夫 1965年-1968年) | ケイト・バリー Kate Barry (娘) | セルジュ・ゲンズブール (内夫 1969年-1980年) | シャルロット・ゲンズブール (娘) | ジャック・ドワイヨン (夫 1981年-1993年) | ルー・ドワイヨン (娘)

ウィキメディア・コモンズのカテゴリ
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainzリリース・グループ