『ロリータ・ゴー・ホーム』(Lolita Go Home)は、ジェーン・バーキンが1975年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。
解説
収録曲のうち4曲は、アメリカ合衆国のスタンダード・ナンバーである[1]。音楽的には、1970年代当時のソウル色が取り入れられている[2]。
ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中1.5点を付け「バーキンの歌は、後にキャリアを重ねて上達していくが、この1970年代中期に発表された、お遊びのような作品に関しては、アートワークしか価値がない」と評している[1]。一方、サエキけんぞうは2001年、全体像に関して「歌声に余裕が出始めたジェーンの潤沢な女性らしさを存分に楽しめる」、スタンダード・ナンバーのカヴァーに関して「粋なアレンジでリラックスして楽しめ、出来がなかなかいい」と評している[2]。
タイトル曲は、小林麻美のシングル「雨音はショパンの調べ」(1984年)のB面曲として、小林自身の手による日本語詞でカヴァーされた[3]。また、同曲はカヒミ・カリィのEP「Girly」(1994年)において、オリジナルに基づく歌詞でカヴァーされた[4]。
収録曲
特記なき楽曲は作詞:フィリップ・ラブロ(フランス語版)/作曲:セルジュ・ゲンスブール。
- ロリータ・ゴー・ホーム - "Lolita Go Home" - 3:08
- 恋とはどんなものかしら - "What Is This Thing Called Love?" - 2:28
- ベベ・ソング - "Bebe Song" - 2:41
- いつかどこかで - "Where or When" - 3:20
- なぐさめ - "Si ça peut te consoler" - 3:04
- ラヴ・フォー・セール - "Love for Sale" - 3:41
- ジャスト・ミー・アンド・ユー - "Just Me and You" - 2:45
- おちゃめな娘 - "La fille aux claquettes" - 2:34
- つまらぬ事 - "Rien pour rien" - 3:06
- フレンチ・グラフィティ - "French Graffiti" - 2:44
- 小さなホテル - "There's a Small Hotel" - 3:05
- 作詞:ロレンツ・ハート/作曲:リチャード・ロジャース
脚注
[脚注の使い方]
- ^ a b Bush, John. “Jane Birkin - Lolita Go Home Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年2月15日閲覧。
- ^ a b 『レコード・コレクターズ』第19巻第4号、ミュージック・マガジン、2000年3月1日、56頁。
- ^ ロニー田中 (2020年2月4日). “80年代のトップアイコン小林麻美、ジェーン・バーキンに寄せた強い意志”. Re:minder. 2023年2月15日閲覧。
- ^ Kahimi Karie - Girly (1994, CD) - Discogs
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音楽アルバム |
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スタジオ・アルバム | 1973年 : ディ・ドゥ・ダー (Di Doo Dah) | 1975年 : ロリータ・ゴー・ホーム | 1978年 : 想い出のロックン・ローラー | 1983年 : バビロンの妖精 (Baby Alone in Babylone) | 1987年 : ロスト・ソング (Lost Song) | 1990年 : いつわりの愛 (Amours des feintes) | 1996年 : 追憶のランデヴー (Versions Jane) | 1998年 : ラヴ・スロウ・モーション | 2004年 : ランデ・ヴー | 2006年 : フィクションズ | 2008年 : 冬の子供たち |
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ライブ・アルバム | 1987年 : オ・バタクラン (Au Bataclan) | 1992年 : Je suis venu te dire que je m'en vais… (Concert Intégral au Casino de Paris) | 1996年 : Intégral Olympia | 2000年 : コンサート・イン・ジャパン | 2002年 : アラベスク | 2009年 : ライヴ・アット・パラス | 2013年 : Jane Birkin Sings Serge Gainsbourg Via Japan |
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その他アルバム | |
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