安堂ホセ

安堂 ホセ(あんどう ホセ、1994年[1] - )は、日本小説家東京都生まれ[1]。身長187cm、血液型はA型[1]

来歴

2022年、「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞してデビュー[1]。同作が第168回芥川賞候補になる[2]。2023年、「迷彩色の男」で第45回野間文芸新人賞候補、翌2024年に第170回芥川賞候補に選ばれる。

映画に関心が強く、アラン・J・パクラを好きな監督の一人として挙げる[1]。映画制作やシナリオ執筆も試みていたが、一人で表現することに向いていると自覚して、シナリオから小説に転じた[1]。実際、小谷野敦倉本さおりによる第168回芥川賞選考結果についての対談で「映画のシナリオを小説にしたみたい(小谷野)」「令和タランティーノみたい(倉本)」という評価が処女作に対してあった[3]。安堂自身はタランティーノについて、島本理生との対談において、『キル・ビル』が好きだし表現技法には感心するものの、黒人による復讐の物語なのに黒人への暴力を楽しむような造りになっている作品もある点が倫理的に良くないと、両価的に評価している[4]

もともと読書は好きではなかったが、川上未映子の詩集を読んだことから文学への関心が目覚めた。好きな作家として他に、黒田夏子多和田葉子松浦理英子を挙げている[4]

作品リスト

単行本

  • 『ジャクソンひとり』(2022年11月17日、 河出書房新社、ISBN 978-4-309-03084-5)
    • 「ジャクソンひとり」 - 『文藝』2022年冬季号
  • 『迷彩色の男』(2023年9月27日、河出書房新社、ISBN 978-4-309-03141-5)
    • 「迷彩色の男」 - 『文藝』2023年秋季号

単行本未収録作品

小説

  • 「DTOPIA」 - 『文藝』2024年秋季号

エッセイ

  • 「好きなセリフ」 - 『文學界』2023年1月号
  • 「読書日録」 - 『すばる』2023年4月号 - 2023年6月号
  • 「小説を助けてくれたいくつかの声」 - 『群像』2023年6月号


脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f 【著者インタビュー】安堂ホセ『ジャクソンひとり』/ブラックミックスの個々の違いがわかりにくいことを逆手にとった〝復讐〟 - 小説丸(2022年12月17日)2023年4月1日閲覧。
  2. ^ ジャクソンひとり - 河出書房新社
  3. ^ 「芥川賞の話をしよう」 週刊読書人令和5年3月3日号
  4. ^ a b 文藝2022年冬季号 対談 文藝賞 特集・コラム他 - 文藝 第59回文藝賞受賞記念対談 安堂ホセ×島本理生「本気の遊びに本音を乗せる」

外部リンク

  • 安堂ホセ (@joseando17) - X(旧Twitter)
  • 安堂ホセさん「ジャクソンひとり」インタビュー マイノリティーに武器となる言葉を。カジュアルに、普段の温度で - 朝日新聞(「好書好日」2023年2月4日)
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