尾道短期大学

尾道短期大学
大学設置 1950年
創立 1946年
廃止 2004年
学校種別 公立
設置者 尾道市
本部所在地 広島県尾道市久山田町1600
学部 国文科
経済科
経営情報学科
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尾道短期大学(おのみちたんきだいがく、英語: Onomichi Junior College)は、広島県尾道市久山田町1600に本部を置いていた日本公立大学である。1950年に設置され、2004年に廃止された。大学の略称は尾短(おのたん)。

概要

大学全体

  • 広島県尾道市に所在した日本公立短期大学で、設置主体は尾道市
  • 国内で最初に認可された短期大学149校[注 1]の1校として、1950年に1学科40名体制で開学した[1]。以後は、順次学科の増設がなされ最終的には3学科となった。
  • 2000年度の入学生を最後に[注釈 1]2004年に短期大学としての使命を終える[3]

教育および研究

  • 尾道短期大学は国文・経済・経営情報の各専門教育が行われ、それぞれに卒業論文が課されていた。国文では『国文学報』、経済では「経済科研究会報」、経営情報では「卒業論文集」といった冊子に一部収録されている。

学風および特色

  • 尾道短期大学は地域に開かれた大学を目指すべく、パソコン講座や国文学会公開講演会などの公開講座を行っていた。
  • 外国人留学生を受け入れていた。
  • ノートパソコン貸与制度があった[4]
  • 男女共学だったが、女子学生が圧倒的に多かった[5]

沿革

  • 1946年 尾道市立女子専門学校を創設。当時、国語科・生活科を置く[6]
  • 1949年
    • 10月 文部省[注釈 2]短期大学[注 3]の設置認可に関する申請を以下の通り行う[注 4]。なお、学科・専攻は以下の通りとなっている[注 5]
      • 国文学科 入学定員40
      • 家政学科 入学定員40
  • 1950年
    • 3月14日 左記を以て短期大学の設置が文部省[注釈 2]より認可される[12][13]。但し、以下の通り変更あり。
      • 国文学科→国文科 入学定員40
      • 家政学科 入学定員40→不認可
    • 4月1日 左記を以て尾道短期大学が上記の学科体制にて開学する[注 6]
  • 1951年
  • 1954年 学生数[16]/定員[17]
      • 国文科 107[注 8]/80
      • 経済科 279[注 9]/160
  • 1962年
  • 1963年
    • 4月1日 学科の入学定員を以下の通り変更する[18]
      • 国文科 40→100
      • 経済科 80→200
    • 5月1日 学生数[19]/定員
      • 国文科 229[注 10]/140
      • 経済科 466[注 11]/280
  • 1988年
    • 4月1日 経営情報学科[注 12]を増設[注釈 3]
    • 5月1日 学生数[22]/定員
      • 国文科 女252/200
      • 経済科 523[注 13]/400
      • 経営情報学科 154[注 13]/100
  • 1999年
    • 5月1日 学生数[23][5]/定員
      • 国文科 224[注 14]/200
      • 経済科 442[注 15]/400
      • 経営情報学科 229[注 16]/200
  • 2000年
    • 4月1日 この年度をもって学生募集を最終とする[注釈 1]
  • 2004年

基礎データ

所在地

  • 広島県尾道市久山田町1600

教育および研究

組織

学科[注 17]

  • 国文科 入学定員100名
  • 経済科 入学定員200名
  • 経営情報学科 入学定員100名

専攻科

  • なし

別科

  • なし

取得資格について

  • 中学校教諭二種免許状の課程があった。
    • 国語:国文科[25]
    • 職業:経済科[26]
  • 概ね1954年度あたりまで高等学校教諭免許状も設置され、国文科で(国語)、経済科で(商業)となっていた[26]

附属機関

  • 図書館

研究

  • 『国文学報』[25][27]
  • 経済科研究
  • 『尾道短期大学研究紀要』[28]

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

学園祭

  • 尾道短期大学の学園祭は「緑湖祭」と呼ばれていた[29]

大学関係者と組織

大学関係者一覧

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施設[30]

キャンパス

  • 設備:主たる建物は以下のものとなっていた。
    • 図書館:所蔵資料数は80,000冊となっていた。
    • 体育館
    • 学生会館

学生食堂

  • 尾道短期大学の学生食堂(学食)は、当時「学生会館」内にあった[31]

社会との関わり

  • 公開講座が行われていた。1999年で通算23回目となっていた。ほか、パソコン・国文学会公開講演会も市民に開放していた

卒業後の進路について

編入学・進学実績[32]

注釈

注釈グループ

  1. ^ a b 平成13年度より学生募集停止[2][注 2]
  2. ^ a b 現在の文部科学省
  3. ^ 出典[20][21]

補足

  1. ^ うち公立短期大学17校
  2. ^ 尾道市立大学へ転換のため。
  3. ^ 短期大学名 尾道短期大学
  4. ^ 出典[7][8][9]
  5. ^ 出典[10][11]
  6. ^ 出典[14][15]
  7. ^ 入学定員80名。
  8. ^ うち男43
  9. ^ うち13
  10. ^ うち男10。
  11. ^ うち女214。
  12. ^ 入学定員100名。
  13. ^ a b うち1。
  14. ^ うち男3
  15. ^ うち男26
  16. ^ うち男4
  17. ^ 最終募集となった2000年における体制[24]

出典

  1. ^ 官報 1950年09月15日より。
  2. ^ 文教協会'2001.
  3. ^ a b 文教協会'2004.
  4. ^ 尾道短期大学'1999, p. 11.
  5. ^ a b 尾道短期大学'1999, p. 6.
  6. ^ 全国公立短期大学協会三十年誌より。
  7. ^ 文部省a, p. 34.
  8. ^ 文部省b, p. 3.
  9. ^ 日本教育年鑑より。
  10. ^ 全国学校名鑑 昭和25年版より。
  11. ^ 旺文社1950-01, p. 33.
  12. ^ 文部省c, p. 2.
  13. ^ a b 短期大学一覧 昭和26年度 (短期大学資料 ; 第3号)より。
  14. ^ 短期大学一覧 昭和25年5月1日現在より。
  15. ^ 文部省d, p. 3.
  16. ^ 文部省'54, p. 1371.
  17. ^ 全国大学大観 昭和30年版より。
  18. ^ 短期大学一覧 昭和38年度 (短期大学資料)より。
  19. ^ 全国学校総覧 昭和39年版より。
  20. ^ 大学資料 (106)より。
  21. ^ 文教協会'1988.
  22. ^ 文部省'88, p. 50.
  23. ^ 文部省'99, p. 58.
  24. ^ 文教協会'2000.
  25. ^ a b 尾道短期大学'1999, p. 8.
  26. ^ a b 文部省e, p. 35.
  27. ^ 国文学報より。
  28. ^ 尾道短期大学研究紀要より。
  29. ^ a b 尾道短期大学'1999, p. 21.
  30. ^ 尾道短期大学'1999, p. 17-18.
  31. ^ 尾道短期大学'1999, p. 19.
  32. ^ 尾道短期大学'1999, p. 25.

参考文献

1949年短大設置申請分

  • 文部省『申請大学、短期大学等一覧 短期大学審査状況』(PDF)文部省。https://nierlib.nier.go.jp/lib/database/SENGO/EF10000736/006_231.pdf 
  • 文部省『短期大学審査状況』(PDF)文部省。https://nieropac.nier.go.jp/opac/opac_download_md/EF10000779/006_275.pdf 
  • 旺文社『蛍雪時代 19(10);昭和25年1月號』旺文社。https://dl.ndl.go.jp/pid/11696244 
  • 文部省『短期大学審査状況-認可分-』(PDF)文部省。https://nierlib.nier.go.jp/opac/opac_download_md/EF10000780/006_276.pdf 
  • 文部省管理局管理課『昭和25年5月1日現在 短期大学等一覧』(PDF)文部省。https://nierlib.nier.go.jp/opac/opac_download_md/EF10000844/006_340.pdf 

教員養成機関

  • 文部省大学学術局『教員養成課程認定大学短期大学一覧 : 附指定教員養成機関一覧. (昭和30年) / (編)』(PDF)文部省。https://nierlib.nier.go.jp/opac/opac_download_md/DG00000271/R03-0610.pdf  

全国学校総覧

  • 文部省調査局統計課『全国学校総覧 昭和30年版』青葉書房。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028943005-00  
  • 文部省『全国学校総覧 昭和64年版』原書房。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I105234049-00 
  • 文部省『全国学校総覧 2000年版』原書房。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005846788-00  

全国短期大学高等専門学校一覧

  • 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和63年度』文教協会。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064919802-00 
  • 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成12年度』文教協会。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064919799-00  
  • 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成13年度』文教協会。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064919794-00  
  • 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成16年度』文教協会。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064919763-00  

短期大学入学案内冊子

  • 尾道短期大学『ONOTAN BOOK 2000-CAMPUS GUIDE-』尾道短期大学。 

関連項目

関連サイト

  • 尾道市立大学-歴史沿革-
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