月と日の后

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『月と日の后』（つきとひのきさき）は、藤原彰子を主人公にした冲方丁が描く歴史小説。PHP研究所によって2021年9月から出版される。ISBN 978-4-569-85009-2

概要とストーリー

内向性に明るい藤原彰子は、藤原道長の第一子の長女にして幼き頃から藤原家などの一族の闇や陰謀が絡む朝廷で、一条天皇の中宮に嫁ぎ、父親らの圧力により子を産むための傀儡のように育てられ、月の陰りの同然と嘆く彰子は、ある男の子たちの出逢いから、日に日に増して昇る国母へとたくましくなっていくスペクタクル物語。

紫式部の伝記作品、漫画作品『神作家・紫式部のありえない日々』と『ねこねこ日本史』が連載され、2024年のNHK 大河ドラマ『光る君へ』が放送が決まり、藤原道長と紫式部や清少納言が脚光を浴びている反面、一条天皇らと共に影が薄い存在だった。藤原彰子を主題とした文芸作品は、歴史の教科書や数少ない歴史資料の伝記以外、今までなかったことと、2023年1月17日に放映された『先人たちの底力知恵泉』の敵を増やさない政治的リーダーシップのしたたかさ、近年発売されたばかりの著書により、注目を浴びている。