甘暘

甘 暘(かん よう、生没年不詳)は、万暦年間の篆刻家書画家である。印譜『印正』は著名。

は旭甫、号は寅東。応天府江寧県の人。

略伝

南京の鶏籠山に隠遁した。金石文に精しく、書法は巧みでその篆書で盛名を得た。篆刻は、の古印を好み、銅印・玉印も作成した。自然な趣で重厚な風格であった。新安印派に属する。

出版

  • 『甘氏印集』
  • 『甘氏印正』

出典

  • 沙孟海 『篆刻の歴史と発展』中野遵・北川博邦共訳 東京堂出版、昭和63年、ISBN 4490201443。