裸民
裸民(らみん)は中国に伝わる伝説上の人種である。裸国(らこく)とも。古代中国では南方に位置する国に棲んでいたとされる。
概要
裸民人は衣服をまったく身につけていない(裸)といい、次のとおり中国の書籍に伝えられる。
淮南子
『淮南子』墬形訓によると、裸民国は羽民国や不死国の近くにあるという。
自西南至東南方,結胸民、羽民、歡頭國民、裸國民、三苗民、交股民、不死民、穿胸民、反舌民、豕喙民、鑿齒民、三頭民、修臂民 — 『淮南子』卷四 墬形訓[1]
呂氏春秋
『呂氏春秋』の「貴因」によると古代中国の帝・禹(う)が各地を巡っていた際、裸民国に入るときはその習慣を尊重して従い、裸になって行ったという。
禹之裸國,裸入衣出,因也。 — 『呂氏春秋』卷十五 貴因[2]
三国志
『三国志』の魏志倭人伝では以下のとおり記述される。
- 女王から4000余里に裸国と黒歯国がある。東南に船で一年で着く。
脚注
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参考文献
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邪馬台国 | ||
郡より女王国に至る国々 | ||
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官名 | ||
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