『ASUKA』(あすか)は、KADOKAWA(2013年までは角川書店)から発行されている漫画雑誌。1985年に創刊。毎月24日(日曜日の場合は23日)に翌々月号が発売される月刊誌『月刊Asuka』であったが、2021年5月24日発売の2021年7月号より隔月刊化され、誌名を『ASUKA』に改めた[1]。隔月刊化後は、奇数月に発売されている[1]。
概要
創刊号は1985年8月号(6月発売)。ローマ字表記はかつてはASUKAだったが、Asukaになり、隔月刊としてリニューアル後はASUKAになった。表紙には、『Asuka』の上部に「月刊あすか」と記載されていた。少女漫画雑誌ではあるが、漫画面では『少年エース』と同等で、少女漫画で主流の恋愛漫画は皆無である。森永あいの『山田太郎ものがたり』、杉崎ゆきるの『D・N・ANGEL』、小田切ほたるの『裏切りは僕の名前を知っている』、原作:吉田直、絵:九条キヨ、キャラクター原案:THORES柴本の『トリニティ・ブラッド』などが連載されている。『月刊Asuka』に掲載され単行本化される作品は『あすかコミックス』レーベルにおいて刊行されている。増刊誌として『別冊あすか』などがある。『月刊Asuka』独自の漫画賞として『Asuka新人漫画賞』が190回以上続いていたが、2009年より角川書店が発行する漫画雑誌5誌合同の『角川漫画新人賞』に統合された。2009年10月の『ビーンズエース』の廃刊に伴い一部作品が、2012年10月に休刊した『アルティマエース』から一部作品が、2013年10月に休刊した『コミック怪』から一部作品が移籍してきた。Webマンガ誌『コミックNewtype』が創刊され一部作品が移籍していった。
2018年4月から2019年2月にかけて、あすか編集部並びにKADOKAWAの漫画誌『ハルタ』『電撃マオウ』の漫画編集者が有志で作成した小冊子『青騎士』が全6号で付属[2]。Asuka掲載作家による新作も掲載された。この『青騎士』は後に隔月刊の独立誌となり、2021年4月20日に刊行を開始している[3]。
現在の掲載作品
2024年9月号現在
- 華燭演舞シュシュ(葵はづき)[4]
- KATANA(かまたきみこ)[5]
- 金魚屋さんのかりそめ夫婦(天倉ふゆ)
- 月華国奇医伝(ひむか透留)[6]
- こはるの空とアニマルライフ(加藤えりこ)
- 上海ルーザー(叶輝)
- 神仙桃娘 宮廷の贄(上地優歩)[4]
- スローステップ朔太郎(作画:叶輝、脚本:朝待夜駆)
- ただいま廃街(昴カズサ)[7]
- ドーンダンス(庄野晶)
- 八王子名物 天狗の恋(七尾朋)※連載開始時は「つきづきよし」名義[8]
- 平安医学少女異聞(佐々木つかさ)[4]
- また来週、あなたの器でいただきます(小川茉莉)
- Mr.マロウブルー(サマミヤアカザ)[9]
- 百千さん家のあやかし王子-継-(硝音あや)
- 夜の檸檬にリクエスト(藤也卓巳)
- 結婚したい竜宮さんは上陸しました(朱子すず)
- ルエント幻獣調整師(あべまりな)[7]
- ロネと青い駒鳥(浅見鶴子)
- わたしって害悪ですか? 〜お花畑声優厨の場合〜(岩城そよご、脚本:科丈ひとな〔セブンデイズウォー〕)
- 休載中 or 完結か不明の作品
現在休載中の作品
- X(CLAMP)
- キラーキラー(湖住ふじこ)
- 四ノ宮くんには理由がある(小田切ほたる)
- 断罪のドラグネット(原作・脚本:椹野道流、作画:小田すずか)
- リュシオルは夢をみる(森川侑)[11][12]
過去に連載されていた主な作品
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
- やくにゃん(右野マコ)
- 山田太郎ものがたり(森永あい)
- ゆるい関(トニー・ミカ)
- よしわら花おぼろ(音中さわき)
- よつば男子寮戦線(たもつ葉子)
ら行
わ行
- WARNING(麻々原絵里依)
- 我ら祭華高校 ミステリアス解決部(朔坂みん)
- ワレワレワ宇宙人ダ!!(朱子すず)
- ONE×3(雪リコ)
コミックNewtypeへ移籍した作品
発行部数
- 2003年9月1日 - 2004年8月31日、38,000部[16]
- 2004年9月 - 2005年8月、35,750部[16]
- 2005年9月1日 - 2006年8月31日、45,834部[16]
- 2006年9月1日 - 2007年8月31日、40,000部[16]
- 2007年10月1日 - 2008年9月30日、42,834部[16]
- 2008年10月1日 - 2009年9月30日、33,334部[16]
- 2009年10月1日 - 2010年9月30日、37,084部[16]
- 2010年10月1日 - 2011年9月30日、31,334部[16]
- 2011年10月1日 - 2012年9月30日、28,209部[16]
- 2012年10月 - 2012年12月、27,667部[17]
映像化
アニメ化
劇場アニメ 作品 | 公開年 | アニメーション制作 | 備考 |
X -エックス- | 1996年 | マッドハウス | |
実写化
関連項目
- 増刊発の雑誌
- メディア展開
- 新人賞
脚注
[脚注の使い方]
- ^ a b “ASUKAが“宝物のようなマンガを届ける”ため隔月刊にリニューアル、新連載も3本始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月24日). https://natalie.mu/comic/news/429423 2021年5月31日閲覧。
- ^ “ハルタに「ハクミコ」グラフィグ第2弾、本日発売「ダンジョン飯」6巻の続きも掲載 - コミックナタリー”. ナタリー. ナターシャ (2018年4月13日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ “新マンガ誌・青騎士創刊、第1号には森薫「シャーリー・メディスン」の新作も - コミックナタリー”. ナタリー. ナターシャ (2021年4月20日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ a b c “中華風ファンタジー、平安タイムスリップもの…ASUKAで新連載3本が一挙に幕開け”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年7月25日). 2024年7月27日閲覧。
- ^ 「かまたきみこの刀ファンタジー「KATANA」がASUKAへ移籍」『コミックナタリー』ナターシャ、2013年12月24日。2023年4月27日閲覧。 ※コミック怪休刊により移籍。
- ^ 『月刊あすか』2018年3月号、KADOKAWA、2018年1月24日。 表紙より。
- ^ a b “幻獣の“トリミング”が仕事、獣人の奇妙な旅物語 新連載「ルエント幻獣調整師」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年5月24日). 2024年5月24日閲覧。
- ^ 「孤独な青年と一途な天狗の異類婚姻譚がASUKAで開幕、「こはる」新シーズンも」『コミックナタリー』ナターシャ、2021年11月24日。2022年7月23日閲覧。
- ^ “月刊ASUKA 2020年1月号”. ASUKA. KADOKAWA. 2024年3月24日閲覧。
- ^ “緒崎カホのサイコアクション「恋と終末のグリムリーパー」ASUKA新連載”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年2月24日). 2024年3月26日閲覧。
- ^ “ASUKAが“宝物のようなマンガを届ける”ため隔月刊にリニューアル、新連載も3本始動”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年5月24日). 2024年3月26日閲覧。 “3つの新連載も始動。「リュシオルは夢をみる」では荒廃した街を舞台”
- ^ 森川侑 [@mori_kw]「「リュシオルは夢をみる」は年内はお休みを頂くことになりました🙇♀️来年また楽しんで頂けるようがんばりますので、のんびり待っていて頂けたらうれしいです」2023年7月24日。X(旧Twitter)より2024年3月23日閲覧。
- ^ a b “干支を決める動物バトルもの&モテたい女子の恋愛奮闘記、ASUKA新連載”. コミックナタリー. (2016年9月25日). https://natalie.mu/comic/news/202996 2016年9月26日閲覧。
- ^ a b “ASUKA新連載は2本、呪われ師の物語&人の渇望が生み出す化け物の事件”. コミックナタリー. (2016年11月24日). https://natalie.mu/comic/news/210545 2016年11月24日閲覧。
- ^ “不思議が息づく明治時代の恋物語「花、むすぶ君へ」青井みとのASUKA新連載”. コミックナタリー. (2016年5月24日). https://natalie.mu/comic/news/188309 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 日本雑誌協会マガジンデータによる1号当たり発行部数。
- ^ 日本雑誌協会 Archived 2012年2月26日, at the Wayback Machine.
外部リンク
- 公式サイト
- あすか編集部 (@gekkan_asuka) - X(旧Twitter)
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