SEASON'S CALL

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「SEASON'S CALL」
HYDEシングル
初出アルバム『FAITH』
A面 SEASON'S CALL
B面 UNEXPECTED [DIST.]
リリース
規格 マキシシングル
録音 2005年 - 2006年
日本の旗 日本
ジャンル ロック
時間
レーベル HAUNTED RECORDS
Ki/oon Records
作詞 HYDE
作曲 K.A.Z
プロデュース HYDE, K.A.Z
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2006年度年間97位(オリコン)
  • 登場回数11回(オリコン)
  • HYDE シングル 年表
    COUNTDOWN
    2005年
    SEASON'S CALL
    2006年
    WHO'S GONNA SAVE US
    2018年
    FAITH 収録曲
    I CAN FEEL
    (4)
    SEASON'S CALL
    (5)
    FAITH
    (6)
    ミュージックビデオ
    HYDE - SEASON'S CALL - YouTube
    テンプレートを表示

    SEASON'S CALL」(シーズンズ・コール)は、日本のロックバンド・L'Arc〜en〜Cielのボーカリストで、シンガーソングライターであるHYDEの7作目のシングル2006年2月22日発売。発売元はKi/oon Records内に設立した自身の主宰レーベル、HAUNTED RECORDS

    解説

    前作「COUNTDOWN」以来約4ヶ月ぶりのシングル。なお、本作は3rdアルバム『FAITH』の先行シングルとなっている。

    本作の表題曲「SEASON'S CALL」は、メロディアスで爽やかなロックナンバーに仕上げられている。この曲の作曲は、共同プロデューサー兼ギタリストを務めるK.A.Z(Oblivion Dust、ex.Spin Aqua)が担当している。なお、HYDEに作曲クレジットが付いていないソロ名義の作品は、カバー音源を除いてこれが初となった。ただし、メロディに関してはHYDEが監修している。HYDEはこの曲のレコーディングを振り返り「K.A.Zが作ってきた中の1曲で、当初から凄く雰囲気は良かったんですよ。それを聴いた瞬間に別のメロディが浮かんできて、それを歌ってみたらもっと良くなったりして。アレンジを2人でしながら、そういうことの繰り返しで出来上がりました[1]」「前回(=「COUNTDOWN」)のよりはキャッチーな方がいいかなとは思ってたんですけど、ちょっとキャッチーすぎるかなとも思ってます(笑)[1]」と述べている。また、K.A.Zはこの曲の印象について「爽快で透明感があるんだけど、人間の感情のような色彩感もある、すごく表情をもっている曲[2]」と述べている。ちなみにこの曲をシングルの表題曲にすることを知ったときを振り返り、K.A.Zは「シングルにするって聞いた時は、"いいのかな?"って思いました(笑)[2]」と述懐している。

    なお、表題曲は本作発売の約3週間前の2006年1月14日より、MBSTBS系列で放送されていたアニメBLOOD+』の第2期オープニングテーマに使用されている。HYDE曰く、アニメの内容を意識したうえで作詞作業を行ったといい、本作発売当時のインタビューの中で「作曲の面でも多少は意識しましたけど、メインは作詞の部分ですね。脚本を読んで、ストーリーを理解した上で書いていきました。ドラキュラ好きなんで、こういう話は大好きだなあと思いながら[1]」「歌詞にはアニメのストーリーが持っている根本的な愛の部分だったりを、反映させた感じです[1]」と語っている。なお、この曲の歌詞にはタイトルにもある<季節>というフレーズが登場するが、これは「自分の故郷」や「あの頃に帰りたい」といったノスタルジックな気持ちが表されたもので、前記のアニメの主人公である音無小夜が「いつか沖縄の家に帰りたい」という気持ちを抱いていることを踏まえたうえで書かれている。ちなみにこの曲のミュージック・ビデオは、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルス郊外の砂漠で撮影されている。

    また、表題曲の制作では、前作のレコーディングから引き続き、ベーシストとドラマーを海外から選定しており、クレイグ・アダムスとスコット・ギャレットがそれぞれ担当している。HYDEは本作発売当時に受けたインタビューの中で、海外のミュージシャンとのレコーディングを振り返り「L.A.から日本にミュージシャンを呼んでやったんです。僕の好きなアメリカのサウンドになるように実験した感じですね[1]」と述べている。ちなみにクレイグとスコットは、HYDEが愛聴していたロックバンド、ザ・ミッションやザ・カルトに在籍していたミュージシャンである。さらに、レコーディング・エンジニアとして、ナイン・インチ・ネイルズやドープなどの作品の制作に参加していたシーン・ビーヴァンが招聘されている。

    カップリングには、1stアルバム『ROENTGEN』の収録曲「UNEXPECTED」をバンドサウンドでリアレンジ・リレコーディングしたバージョン「UNEXPECTED <DIST.>」が収録されている。このバンドリアレンジバージョンのレコーディングには、スコット・ギャレットがドラマー、KenKenRIZE)がベーシストとして参加している。ちなみにタイトルに付けられた<DIST.>は、「歪み」を意味する「distortion」の略称を意味している。

    本作は、初回生産限定盤(CD+DVD)と通常盤(CD)の2形態でリリースされた。初回盤には、上記アニメのオープニング映像を収めたDVDと、同アニメにデザイン協力として参加していた寺田克也による描き下ろしの『BLOOD+ステッカーが付属している[3]

    発売初週となる2006年3月6日付のオリコン週間シングルチャートで、前作「COUNTDOWN」に続き4度目の首位を獲得している。なお、HYDEは本作が週間首位を獲得したことについて「K.A.Zが手掛けた最初の曲だったので、うまくヒットチャートに乗ってくれてよかった。(中略)僕はもうK.A.Zは一員だと思ってるけど、ファンの中には僕の曲にこだわる人もいる。そういう意味では賭けでしたから[4]」と述べている。

    余談だが、HYDEはこのシングルを発売してから約2ヶ月後に3rdアルバム『FAITH』を発表している。このアルバムを制作するうえで、共同プロデューサーのK.A.Zが収録曲の約半数の作曲を担当しており、2ndアルバム『666』の頃から楽曲制作のスタイルが大きく変わることになった。なお、この制作スタイルは、2008年にHYDEとK.A.Zが結成したロックユニット、VAMPSの原型になっている。HYDEは、VAMPS結成直後に受けたインタビューの中で「いろいろなタイミング、要素が重なっているんですけど、実は前回のアルバム(アルバム『FAITH』)から、今やっているようなスタイルは出来上がっていたんですよ。ただ、今後もこれまでと同じように“HYDE”っていう名前でやるのは無理があった[5]」と語っている(VAMPSの詳細な活動は『VAMPS#概要』を参照)。こうしてHYDEは2008年以降、L'Arc〜en〜CielとVAMPSの活動を並行して行うようになり、ソロ単独名義の作品リリースは2009年発売のベストアルバムを最後に一旦停止することとなった。そして本作発売から約12年ほど経った2017年12月に、VAMPSの活動が一時休止となったことを受けて、HYDEは2018年よりソロ単独名義での楽曲制作および、ライヴ活動を再開している。

    収録曲

    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「SEASON'S CALL」HYDEK.A.ZHYDE, K.A.Z
    2.UNEXPECTED <DIST.>」HYDEHYDEHYDE, K.A.Z

    初回生産限定盤付属DVD

    1. 未公開オリジナル映像 〜『BLOOD+』スペシャル・オープニング・ヴァージョン〜

    タイアップ

    SEASON'S CALL

    • MBSTBS系アニメ『BLOOD+』第2期オープニングテーマ

    参加ミュージシャン

    SEASON'S CALL
    • HYDE:Vocal
    • K.A.Z:Guitar, All Programming
    • Scott Garrett:Drums
    • Craig Adams:Bass
    • 斎藤仁:Pre Production
    • Anis:English Translation
    UNEXPECTED <DIST.>
    • HYDE:Vocal
    • K.A.Z:Guitar, Programming
    • Scott Garrett:Drums
    • KenKen:Bass
    • 斎藤仁:Pre Production
    • Lynne Hobday:English Translation

    収録アルバム

    • 『FAITH』 (#1)
    • 『HYDE』 (#1、#2)

    外部リンク

    • HYDE - SEASON'S CALL 初回生産限定盤
    • HYDE - SEASON'S CALL

    脚注

    1. ^ a b c d e "シングル「SEASON'S CALL」インタビュー『たぶんね、めちゃめちゃかっこいいですよ!』". ORICON STYLE. 22 February 2006. 2021年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月29日閲覧
    2. ^ a b 『CDでーた』、p.23、角川書店、2006年5月14日号 vol.18 No.5
    3. ^ "HYDE、新曲は"土6アニメ"オープニング!". BARKS. 29 December 2005. 2024年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月5日閲覧
    4. ^ 『CDでーた』、p.22、角川書店、2006年5月14日号 vol.18 No.5
    5. ^ "HYDE VAMPS『HYDE×K.A.Zのニュープロジェクトの結成秘話から方向性までを語る!!』". ORICON STYLE. 2 July 2008. 2023年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月10日閲覧
    アルバム
    スタジオ

    1. ROENTGENenglish version, .english - 2. 666 - 3. FAITH - 4. ANTI - 5. HYDE[INSIDE]

    ベスト

    1. HYDE

    BOX
    シングル

    1. evergreen - 2. Angel's tale - 3. SHALLOW SLEEP - 4. HELLO - 5. HORIZON - 6. COUNTDOWN - 7. SEASON'S CALL - 8. WHO'S GONNA SAVE US - 9. AFTER LIGHT - 10. FAKE DIVINE - 11. ZIPANG - 12. MAD QUALIA - 13. BELIEVING IN MYSELF/INTERPLAY - 14. LET IT OUT - 15. NOSTALGIC - 16. FINAL PIECE

    デジタル
    コラボレーション

    1. 夢幻 (MY FIRST STORY×HYDE) - 2. 永久 -トコシエ- (HYDE×MY FIRST STORY)

    映像作品
    ミュージック・クリップ
    ライヴ

    1. FAITH LIVE - 2. HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黑ミサ BIRTHDAY -WAKAYAMA- - 3. HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL - 4. HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE - 5. HYDE 20th Anniversary ROENTGEN Concert 2021(Complete Box) - 6. HYDE LIVE 2023

    提供楽曲
    ゲーム
    関連項目
    オリコン週間シングルチャート第1位(2006年3月6日付)
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    • シングル:1967
    • 1968
    • 1969
    • 1970
    • 1971
    • 1972
    • 1973
    • 1974
    • 1975
    • 1976
    • 1977
    • 1978
    • 1979
    • 1980
    • 1981
    • 1982
    • 1983
    • 1984
    • 1985
    • 1986
    • 1987
    • 1988
    • 1989
    • 1990
    • 1991
    • 1992
    • 1993
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    • デジタルシングル:2017・2018
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    • 合算シングル:2018・2019
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