2022年アゼルバイジャングランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 2022年シーズン第8戦 | ||
決勝開催日 | 6月12日 | ||
開催地 | バクー市街地コース アゼルバイジャン バクー | ||
コース長 | 6.003km | ||
レース距離 | 51周 (306.049km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー |
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タイム | 1:41.359 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | セルジオ・ペレス | ||
タイム | 1:46.046(36周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
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2022年アゼルバイジャングランプリ(英: 2022 Azerbaijan Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第8戦として、2022年6月12日にバクー市街地コースにて開催。
正式名称は「Formula 1 Azerbaijan Grand Prix 2022」[1]。
背景
- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
ピレリタイヤの組み合わせ ドライ用 ウェット用 C3 C4 C5 インターミディエイト フルウェット
(ハード)
(ミディアム)
(ソフト)
(小雨用)
(大雨用)
エントリーリスト
前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
ソース: [5] |
フリー走行
- FP1[6]
- 2022年6月10日 15:00 AZT(UTC+4)
- トップはセルジオ・ペレス。VSCが2度導入されたがいずれもマシントラブルに起因するもので、多少のバリアとの接触やコースオフする場面は見られたがセッション自体はスムーズに進んだ。
- FP2[7]
- 2022年6月10日 18:00 AZT(UTC+4)
- トップはシャルル・ルクレール。このセッションもコースオフによる黄旗が度々振られたが、セッションが中断することはなかった。アレクサンダー・アルボンはターン17の内側の壁にヒットし走行は13周に留まった。
- FP3[8]
- 2022年6月11日 15:00 AZT(UTC+4)(15分遅れで開始)
- トップはセルジオ・ペレス。直前に行われたF2で発生したクラッシュによるバリア修復のために、セッション開始が15分遅れた。
予選
2022年6月11日 18:00 AZT(UTC+4)(15分遅れで開始)(文章の出典[9])
ポールはシャルル・ルクレールでシーズン6度目、通算15回目の獲得。2,3番手にレッドブル勢が続いた。Q1は残り4分でランス・ストロールがクラッシュ、この週末初めての赤旗が振られた。Q2ではセバスチャン・ベッテルがフロントからバリアに突っ込んだがダメージは無く、Q3に進出した。Q3では1度目の計測ラップを終えて、サインツ・ルクレール・ペレス・フェルスタッペンの順となった。2回目の計測でルクレールとレッドブル勢は更新に成功したが、セクター1でミスをしたサインツは4番手となった。
予選結果
順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:42.865 | 1:42.046 | 1:41.359 | 1 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:42.733 | 1:41.955 | 1:41.641 | 2 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:42.722 | 1:42.227 | 1:41.706 | 3 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:42.957 | 1:42.088 | 1:41.814 | 4 |
5 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:43.754 | 1:43.281 | 1:42.712 | 5 |
6 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:43.268 | 1:43.129 | 1:42.845 | 6 |
7 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:43.939 | 1:43.182 | 1:42.924 | 7 |
8 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:43.595 | 1:43.376 | 1:43.056 | 8 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:43.279 | 1:43.268 | 1:43.091 | 9 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:44.083 | 1:43.360 | 1:43.173 | 10 |
11 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:44.237 | 1:43.398 | 11 | |
12 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:43.437 | 1:43.574 | 12 | |
13 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:43.903 | 1:43.585 | 13 | |
14 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:43.777 | 1:43.790 | 14 | |
15 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:44.478 | 1:44.444 | 15 | |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:44.643 | 16 | ||
17 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:44.719 | 17 | ||
18 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:45.367 | 18 | ||
19 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:45.371 | 19 | ||
20 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:45.775 | 20 | ||
107% time: 1:49.912 | |||||||
ソース:[10][11] |
決勝
2022年6月12日 15:00 AZT(UTC+4)(文章の出典[12])
優勝はマックス・フェルスタッペン。2位にセルジオ・ペレス、3位にジョージ・ラッセルが続いた。
スタートの蹴り出しが良かったペレスがルクレールを交わしてトップに立つ。9周目にはサインツがトラブルによりターン4でストップ、マシン回収の為にVSCが導入され、レッドブル勢と一部を除く大半がハードタイヤへ交換した。15周目にはペースの上がらないペレスをフェルスタッペンが交わしてトップに立った。その後、レッドブル勢は相次いでピットイン。この時点で既にハードタイヤへ交換していたルクレールがトップに立った直後、20周目にPUのトラブルによりシーズン2度目のリタイアを喫する。その後、周冠宇やケビン・マグヌッセンなどフェラーリPUを搭載するマシンにトラブルが相次いだ。また、37周目にはポイント圏内を走行していた角田裕毅のリアウイングのフラップが破損、オレンジサークルフラッグ[注 1]が振られピットインを余儀なくされた。リアウイングの修繕に成功しレースへ復帰し完走したものの、このタイムロスにより入賞圏外での完走(13位)となった。レースは、20周目以降1-2体制を築いたレッドブル勢がそのままゴールし、2戦ぶりに1-2フィニッシュを飾った。
レース結果
順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 51 | 1:34:05.941 | 3 | 25 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 51 | +20.823 | 2 | 19FL |
3 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 51 | +45.995 | 5 | 15 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 51 | +71.679 | 7 | 12 |
5 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 51 | +77.299 | 6 | 10 |
6 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 51 | +84.099 | 9 | 8 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 51 | +88.596 | 10 | 6 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 51 | +92.207 | 12 | 4 |
9 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 51 | +92.556 | 5 | 2 |
10 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 51 | +108.184 | 13 | 1 |
11 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 50 | +1 Lap | 15 | |
12 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 50 | +1 Lap | 17 | |
13 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 50 | +1 Lap | 8 | |
14 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 50 | +1 Lap | 20 | |
15 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 50 | +1 Lap1 | 18 | |
16 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 46 | DNF2 | 19 | |
Ret | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 31 | DNF | 16 | |
Ret | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 23 | DNF | 14 | |
Ret | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 21 | DNF | 1 | |
Ret | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 8 | DNF | 4 | |
ソース:[11][13][14] |
- 追記
第8戦終了時点のランキング
ワールド・チャンピオンシップ
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | シャルル・ルクレール | 3 | |
2 | マックス・フェルスタッペン | 2 | |
3 | セルジオ・ペレス | 2 | |
4 | ランド・ノリス | 1 | |
ソース:[17] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
注釈
- ^ 黒旗と同様にドライバーをピットに召還する意味を持つ旗であるが、マシンに対して機械的な問題があり危険が認められた場合に掲示される。技術審判員の監視の下で機械的問題の修繕を行い、修繕が完了したと審判員が判断した場合、レースへ復帰することが可能である。この旗の名称に関しては、日本ではオレンジボールフラッグ、英語圏ではオレンジディスクフラッグと呼ばれることもある。
出典
- ^ “Azerbaijan Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年6月9日閲覧。
- ^ “ピレリF1、第8戦アゼルバイジャンから第10戦イギリスまでのタイヤ選択を発表”. Fomula1-Data (2022年5月27日). 2022年6月9日閲覧。
- ^ “2022 Azerbaijan Grand Prix - Event Notes - Circuit Map.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月8日). 2022年6月9日閲覧。
- ^ “アルファロメオF1がスペシャルカラーでアゼルバイジャンに登場。新車トナーレ発売を記念しトリコローレカラーに”. auto sport Web (2022年6月10日). 2022年6月10日閲覧。
- ^ “2022 Azerbaijan Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月10日). 2022年6月10日閲覧。
- ^ “波に乗るペレスが最速!角田裕毅は僚友抑えて7番手 / F1アゼルバイジャンGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年6月10日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ “ルクレールがレッドブル勢を下して最速!4番手アロンソ、台風の目となるか? / F1アゼルバイジャンGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年6月11日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ “ペレス、僅差を制して再び最速!予選開始遅延の見通し / F1アゼルバイジャンGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年6月11日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ “ルクレール、給油問題のペレス抑えて4戦連続ポール!角田裕毅は堂々8番手 / F1アゼルバイジャンGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年6月12日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 AZERBAIJAN GRAND PRIX 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年6月11日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 AZERBAIJAN GRAND PRIX 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年6月12日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “フェラーリ全滅…フェルスタッペン雪辱でレッドブル1-2!角田裕毅、翼折れる / F1アゼルバイジャンGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年6月12日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 GRAND PRIX AZERBAIJAN 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年6月12日). 2022年6月12日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 AZERBAIJAN GRAND PRIX 2022 - FASTEST LAPS”. formula1.com (2022年6月12日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “2022 Azerbaijan Grand Prix - Offence - Car 6 - Ignoring blue flags.pdf” (英語). FIA.com (2022年6月12日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2022 Azerbaijan Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年6月12日). 2022年10月11日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年6月12日). 2022年6月13日閲覧。
前戦 2022年モナコグランプリ | FIA F1世界選手権 2022年シーズン | 次戦 2022年カナダグランプリ |
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